北海道洞爺湖サミットの結果概要
平成20年7月
農林水産省
1.日時・場所
平成20年7月7日(月曜日)~9日(水曜日)、
北海道洞爺湖ウインザー・ホテル
2.出席者
G8各国(日本、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、英国、米国)の首脳、EU委員長
その他、豪州、ブラジル、中国、インド、インドネシア、韓国、メキシコ、南アフリカ、及びアルジェリア等のアフリカ諸国の首脳及びバン国連事務総長、ゼーリック世銀総裁等も一部参加
3.農林水産関連の概要
(1)食料安全保障:宣言文書本体と独立した声明文書として整理された。
- 総論
G8として、FAOハイレベル会合やTICAD IV等の国際的なフォーラムの成果を歓迎。
特に、「幅広い中長期的な措置の必要性、特に、世界の食料生産を促進し、農業投資を増加させる重要性を完全に認識する」と記述。
- 輸出規制
輸出規制を撤廃すること、及びこうした貿易行為に対するより厳格な規律を導入するためWTO交渉を加速化することが必須である旨記述。
- バイオ燃料
バイオ燃料の持続的な生産・使用に関する施策と食料安全保障の両立を確保。非食用植物や非可食バイオマスから生産される第2世代バイオ燃料の開発と商業化を加速。
- 途上国に対する支援
G8として、本年1月以来食糧支援等に100億米ドル以上をコミットしたことを確認した上で、残された緊急の人道的ニーズを満たすため、G8と共にコミットメントを行うよう他のドナーに呼びかけ。
中長期的な取組として、5年から10年でアフリカ諸国の主要食料生産を倍増する、農業関連の研究開発と途上国の新世代の科学者及び専門家の訓練を促進する旨記述。
- 食料備蓄システム
十分な食料備蓄のある国々が余剰分の一部を食料不足の国々のために使うよう呼びかけること、人道目的のための「仮想」備蓄システムの構築の是非を含め、備蓄管理のための調整された手法についての選択肢について検討する。
- 食料品市場の監視
関連機関による各種食料品市場の監視を支援する旨記述。
- 今後のフォローアップ
この宣言の約束の実施をモニターするとともに、国連など他の関係者との協力のあり方の特定を行う機関として、G8専門家グループを設置。
- 農業大臣会合
「我々の農業大臣に、世界の食料安全保障に関する適切な提案の形成に寄与するための会合を開くことを求める」と記述。
(2)その他
- WTO
「喫緊の課題として交渉妥結に向け取り組む決意を改めて表明」、「7月21日から始まる閣僚会合の招集を歓迎」等を記述。
- 環境・気候変動
「気候変動」については、「持続可能なバイオ燃料の生産と使用の重要性を強調」。また、この観点から、バイオ燃料の生産と使用について科学に基づく基準と指標を策定することを呼びかける。さらに「 WTO交渉における環境関連物品及びサービスに対する関税及び非関税障壁を撤廃しようとする努力」の強化を記述。
「森林」については、途上国における森林減少・劣化からの排出の削減(REDD)のための行動を促進すること、違法伐採対策に関する「G8森林専門家違法伐採報告書」を歓迎するとともに、森林のガバナンスの向上や持続可能な森林経営を推進する。
- 開発・アフリカ
アフリカ問題については、農業インフラ(かんがい等)、作物新品種(ネリカ米)及び人材の開発を通じた生産性向上などが「非常に重要である」と記述。
水問題について、水に関するエビアン行動計画の実施に向けた努力を再活性するとともに、次回サミットまでにG8の水分野の専門家によって準備される進捗報告に基づき再検討する。
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