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農林水産省

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WTO農業委特別会合

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平成16年3月29日
農林水産省

  1. 日時:3月22日(月曜日)~26日(金曜日)
  2. 場所:WTO本部(スイス・ジュネーブ)
  3. 出席者:木下農林水産審議官、小西国際部長他
  4. 議論の概要

(1) 議長の取りまとめ

会合の最終日に、グローサー議長が行った取りまとめ発言の概要は以下のとおり。

[1]今週の会合は、加盟国同士の積極的な協議が行われた点で一定の成果があったが、未だ意見の相違を埋める段階には至っていない。

[2]今後の交渉の進め方については、7月までに枠組み合意を目指すべきと言う点で完全な合意が得られた。

[3]その際、数字を入れない形での枠組み合意をまず目指すことについて大方の支持があった。現時点で枠組みと数字を同時に決めるのは現実的でなく、まずは野心の水準を予断しない枠組み合意を確立すべき。

[4]国内支持や輸出競争については、交渉の構図はかなり整理されており、加盟国の政治的な決断に委ねられつつあるという面が強いのに対し、市場アクセスについては、各国の立場の違いが幅広く、かつ、複雑で、最も難しい分野であり、技術的作業を含め、今後最も多くの精力を割いていくことが必要である。

(2) 主要国の発言

[1]我が国を含むG10

ア  画一的なアプローチでは交渉の成功につながらず、非貿易的関心事項への配慮の観点から、柔軟性とバランスの確保が不可欠。

イ  上限関税や関税割当の義務的拡大は、非貿易的関心事項への配慮を欠いており受け入れられない。

ウ  関税削減方式には非貿易的関心事項に配慮した十分な柔軟性が必要。

エ  国内政策の大幅な改革を進めてきており、他の国々、特に主要輸出国が同様の改革に取り組むべき。

[2]米国

ア  実質的な市場アクセスの改善が必要。ブレンド方式に対する懸念が聞かれるが、これをベースとして更なる改善について議論すべき。

イ  国内支持については、デルベス議長案を更に議論すべき。また、輸出競争については建設的な意見も聴かれた。

[3]EU

ア  市場アクセスについては、ブレンド方式には一定の柔軟性が確保されており、野心の水準を予断するものでもない。

イ  国内支持については、黄の政策の大幅な削減や青の政策に対する上限設定は受け入れられるが、貿易歪曲効果のない緑の政策は今次交渉の対象にならない。

ウ  輸出競争で動くためには、全ての形態の輸出補助金に対する同等の扱い(「パラレリズム」)が確保されることが不可欠。

[4]G20

ア  市場アクセスについては、ブレンド方式では真のアクセス改善が達成されず、その代替案か現行案の大幅な改善が必要。また、関税割当の拡大が必要。

イ  国内支持については、貿易歪曲的な黄の政策、青の政策、デミニミスの大幅な削減が必要。また、緑の政策の規律強化やその濫用を監視するメカニズムも必要。

ウ  輸出補助金に加えて、輸出信用、食糧援助、国家貿易企業も含む全ての形態の輸出補助金についてその撤廃期限を設定すべき。

[5]ケアンズ・グループ

ア  市場アクセスについては、ブレンド方式では真のアクセス改善が達成されないことから不十分。そのためにも、関税割当の拡大が不可欠。

イ  国内支持については、貿易歪曲的な黄の政策、青の政策、デミニミスの大幅な削減が必要。また、緑の政策の規律強化やその濫用に対する監視強化が必要。

ウ  輸出補助金については、具体的な撤廃期日を入れる必要はないが、全ての形態の全品目に対する輸出補助金の撤廃期限の設定を枠組みに盛り込むべき。

(3)G10と他グループとの協議

我が国は、G10の一員として、EC、米国、SP(特別品目)フレンズ諸国、ケアンズ諸国、グローサー農業交渉議長、カナダ、ニュージーランド、インド、アフリカ諸国等と、上記のようなG10の主張に基づいて協議を行った。

(4)バイ会談

今次会合中に、インド、オーストラリア、米国、中国、EC、ブラジル、ニュージーランド、トルコ、イスラエル、カナダと、上記のような我が国の立場に基づいて、バイ会談を行った。

(5)今後の日程

グローサー議長より、今後の農業委特別会合を、[1]4月20~23日、[2]6月2~4日、[3]6月23~25日、[4]7月14~16日に開催することが提案され、加盟国から了承された。

以上

お問い合わせ先

大臣官房国際部国際経済課WTO等交渉チーム
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