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農林水産省

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WTO農業委特別会合

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平成16年6月4日
農林水産省

  1. 日時:6月2日(水曜日)~4日(金曜日)
  2. 場所:WTO本部(スイス・ジュネーブ)
  3. 出席者:木下農林水産審議官、小西国際部長、高橋参事官、外務省鈴木審議官他
  4. 議論の概要

(1)今週のWTO農業委員会特別会合では、我が国を含むG10としてとりまとめた共同ペーパーに加えて、先週示されたG20ペーパー、今週新たに示されたG33ペーパーの他、EUラミー・フィシュラー書簡等を踏まえた議論が行われた。

(2)G10ペーパーについては、

[1]グローサー議長から、取りまとめの努力を多とする旨の評価があったほか、

[2]EUが、加盟国が前進にコミットしていることを示すものであり、有益であると考える要素が多く含まれている旨発言する

等の反応があった。

(3)我が国としても、G10諸国と連携しつつ、全体会合のほか、議長主催の分野ごとの少数国会合、G10会合、EUを含めた多面的機能フレンズ会合、カナダ、NZ、米国、グローサー議長とのバイ会談等を行った。

(4)今次会合では、3分野全般にわたって議長主催の少数国会合あるいは個別の二国間会合で議論が行われ、特に、

[1]輸出競争については、全ての形態の輸出補助金に同等の規律を課すという意味でのフル・パラレリズムのあり方、

[2]市場アクセスについては、関税削減のハーモナイゼーションの考え方とセンシティブ品目の扱い、が大きな論点となった。

(5)我が国としては、G10各国とともに、次の主張を展開。

[1]輸出競争・国内支持の分野では、全ての形態の輸出補助金の撤廃、貿易歪曲的な国内支持の大幅削減を主張。

[2]特に大きな論点となっている市場アクセス分野に関しては、

(ア)我々は、実質的な市場アクセス改善に関するドーハ・マンデートにコミットしている、

(イ) センシティブ品目に対する十分な対応を確保することが必要。また、センシティブ品目についての対応は例外ではなくルールとして位置づけるべき、

(ウ)関税については、競争力のない国の高関税と、競争力を有する国の低関税との間でのハーモナイゼーションとの考えは不合理であり、輸入国に過大な負担を課すこととなる、

(エ)関税割当については、一律義務的な拡大は受け入れられないが、アドホックベース(個別)での約束については議論の余地がある。

(6)こうした協議を経て、会合の最終日に、グローサー議長が行った取りまとめ発言の概要は以下のとおり。

[1]政治的な方向付けにより、7月末までの枠組み合意に向けた気運が高まってきているが、それだけでは十分ではなく、各国の交渉官が枠組みの要素を形作っていく必要がある。3分野の中では、国内支持分野に最も議論の方向の収斂がみられる状況にある。

[2]今後の交渉プロセスにおいて、透明性を確保しつつ、(ア)議長主催少数国会合、(イ)各グループ間の協議、(ウ)グループ内の協議を通じた様々な提案、(エ)各国が参加しうる専門家による技術的作業会合の4つのプロセスが重要である。

[3]輸出競争については、大きな一歩を踏み出す政治的な意志はあるが、そのためには、「パラレリズム」の定義が実効あるものになることと、他の2分野での進展が必要。

[4]国内支持については、貿易歪曲性が多い場合ほどより多くの削減努力を行うべきという考え方等について一部議論の収斂がみられつつある。「ボックス間の移動」を批判する議論があるが、各国とも改革に真剣に取り組む意志は示しており、こうような言葉に拘泥するよりも、貿易歪曲的国内支持の実質的な削減のあり方の議論を深めるべき。

[5]市場アクセスについては、政治的な次元の困難性も他の2分野に比べて大きい。先進国のセンシティビティの問題に焦点を当てて議論したが、意見の違いは大きい。議長が、各国の議論に先立ち、方向性を示すことは困難。

[6](6月14日からの)UNCTAD総会後に、更に集中的なプロセスをジュネーブにおいて進める必要がある。

  1. 今後の日程:今後の農業委員会特別会合は、[1]6月23~25日、[2]7月14~16日に、一般理事会は、7月27、29日に開催される。

以上

お問い合わせ先

大臣官房国際部国際経済課WTO等交渉チーム
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