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農林水産省

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戦略行動計画(2010-2011)(仮訳)

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* 下線表示は、翻訳時の補間であり、原文にはない表現です。

目的及び背景

1. この戦略的活動計画(2010-2011)は、INWEPFの第7年次の活動の枠組みを示したものである。この枠組みは、2010年から2011年までのINWEPFによる活動方針の概要を示している。

2. 農業用水は、食料生産の要のみならず、社会、文化及び環境に対する広いサービスを提供している。このような農業用水の多面的機能や価値は水資源の開発や管理に対し、認識され、評価されるべきである。しかしながら、稲作農業を行う国の割合はそれほど大きくないため、大量の水を必要とする稲作農業に対する一般的な認識は比較的低い。従って、稲作農業に対する理解を醸成していくことが強く求められており、その結果、稲作農業を行う国々における共通の課題を解決するため、国際的なネットワークの設立が進められてきた。

3. 2003年3月21日、第3回世界水フォーラムの際に、農林水産省はFAOと共催で「水と食と農大臣会議を開催した。同会議では3つの取り組むべき課題として「食料安全保障と貧困軽減」、「持続可能な水利用」、「パートナーシップ」を掲げた大臣勧告が採択された。

4.INWEPFは環境に配慮した水田について、対話を促進し、水管理に関する知識と経験を交換し、既存のフォーラムとの連携を築き、そして能力開発を強化することにより、3つの課題への取組みを実現するためのフォーラムを提供するために設立された。

5. 2004年から2005年の間、INWEPF1年目の活動として、INWEPF日本委員会は議長国としての責務を果たした。INWEPF日本委員会は2004年11月に第1回運営会議と設立記念シンポジウムを開催し、2005年1月にはFAOとオランダ共催の「食料と生態系のための水国際会議」に参加するために暫定的なワーキンググループ(WG)を設置し、稲作農業を行う国々のために意見を述べた。また、議長国として、INWEPF日本委員会は2006年に開かれる第4回世界水フォーラムにおけるINWEPF分科会開催に向けて積極的に準備調整を行った。

6. 2005年から2006年は、INWEPF韓国委員会が議長国として、INWEPFの活動を主導的に推進した。INWEPF韓国委員会は、この設立2年目という期間に、メンバー国間の緊密な相互連携を図り、INWEPFの役割を確立し国際関係における一機関としての地位を強調するために、国際会議や国際フォーラムに参加するといった活動に熱心に取り組んだ。

7. 3つのワーキンググループ(WG)(多面的機能に関するWG、政策・ビジョン・INWEPF活動の広報に関するWG、水田の貨幣価値換算評価に関するWG)は、マレーシア国内委員会が主催した2006-2007年の運営会議(原文のママ:運営会議は2006年開催)に設立された。

8. 2008年から2009年には、INWEPFは、水田の多面的機能の役割への理解を醸成するために、加盟国から水田のデータを収集し、1)洪水調節、2)土壌浸食防止、3)地下水涵養に関する水田の多面的機能の貨幣価値換算評価を実施した。

また、INWEPFは、2009年3月にトルコ・イスタンブールで開催された第5回世界水フォーラムに参加し、「水のマルチタスキング~水の多面的利用と機能を用いて水一滴あたりの便益を向上させる方策~」をテーマとするセッションをFAOと共催した。このセッションにおいて、INWEPFは水田の多面的機能の貨幣価値換算評価の結果を報告した。さらに、INWEPFは、このセッションにおいて、国際社会に向けINWEPFからのメッセージを発表した。

ミッション、ビジョン、第2フェーズの計画、及び期待される成果

ミッションステートメント(任務に関する表明)

9. INWEPFの任務は、水田を中心とする生態系の保全と持続性に十分配慮した上で、全ての利害関係者と協力し、水田における優れた水管理の実践を推進することで、3つの課題への取組み「食料安全保障と貧困軽減」、「持続可能な水利用」、「パートナーシップ」を実現することである。

ビジョン(展望)

10.INWEPFは、水田における持続的な水利用、環境保全及びより良いガバナンスについて、対話の促進、知識と経験の交換、既存のフォーラムとの連携、能力開発の強化、優れた実践の開発及び革新的な政策や管理手法のためのアイデイア形成を行うための開かれたプラットフォームを提供するものとする。

第2フェーズの計画

11.INWEPFはミッションステートメントの3つの取り組むべき課題を達成するための目標を目指し、活動と成果の活用の具体的な目標とロードマップ(実施計画)を設定するとともに、新たなWGを設置する。 

1) 3つの取り組むべき課題に対する4つの優先課題を達成するために、第6回世界水フォーラム(WWF6)に向けての活動を第2フェーズとする。2) 4つの優先課題を達成するための活動の目標は、「持続可能な水田農業の促進」とする。

3) 第2フェーズにおける3つの活動テーマに重点をおく。

4) 3つのWGは、活動のテーマを実施するものとして設置する。

3つの取り組むべき課題を実現化するための優先課題

12. INWEPFの取り組むべき課題に対する優先課題は次のとおり:

課題 1 : 社会的、文化的及び経済的観点を踏まえ、貧困削減と食料安全保障に資する効率的かつ持続可能な水利用の検討

課題 2 : 水田の多面的利用と生態系保全機能

課題 3 : 参加型水管理及び能力開発を含む水田の持続的な水管理の改善を図る良好なガバナンスの構築

課題 4 : 政策立案や政策決定、プロジェクトの管理(計画、実施、運用、管理)における農民や他の利害関係者の参加の促進

WWF6に向けた第2フェーズでの4つの優先課題を達成するための活動目標

13. WWF6に向けた第2フェーズとしての4つの優先課題を達成するための活動目標は次のとおり:

「持続可能な水田農業の促進」

第2フェーズにおける活動目標を達成するための活動テーマ

14. 第2フェーズにおける活動目標を達成するための活動テーマは以下のとおり:

I.水と食料と環境問題に対する水田農業の機能と対応

II.国際社会への水田農業の理解の醸成

III.技術協力プロジェクトを実施している国際機関とのパートナーシップの構築

活動テーマを実施するための新しいワーキンググループ

15. 活動テーマを実施するためのWGの再編は以下のとおり:

  • WG1 (旧WG1とWG3の統合):水田の多面的機能に関するWG
  • WG2 (テーマの追加): ビジョン・政策・INWEPFの活動の広報に関するWG
  • WG2は生産性と環境保全との調和を支持するテーマを含む-
  • WG3 (新設):持続可能な水田農業のための国際的な協力と連携に関するWG

期待される成果  2010-2011

16. 2010-2011におけるそれぞれのWGの期待される成果は以下のとおりである:

  • WG1 : 1. モデルサイトでの多面的機能の価値の定量化と評価

2. 上記の結果のホームページ(HP)による普及

  • WG2 : 1. 「生産性と環境保全との調和」をテーマに、各国のカントリーレポートや取組事例を収集、とりまとめ

2. 収集、とりまとめの結果をガイドラインの形で普及

  • WG3 : 1. PIM関係のINWEPFの事例の収集、整理、分類

2. 上記活動の結果のとりまとめ及びHPによる普及

戦略行動計画: 2010-2011

運営会議

17. 運営会議はINWEPFの運営機関(意志決定機関)であり、活動計画を決定するものである。第2回運営会議は2005年11月にソウルで開催された。第3回運営会議は2006年9月にマレーシアで開催された。第4回運営会議は2007年7月5日~7日にタイ国のバンコクで開催された。第5回運営会議は、インドネシアのバリで開催された。第6回運営会議は日本の東京で開催された。第7回運営会は韓国のチェジュ島で開催された。

18.今後の運営会議の主催国は、第7回運営会議で、下記のとおり承認されることとなる。

  • 第8回運営会議:マレーシア
  • 第9回運営会議:ミャンマー
  • 第10回運営会議:タイ

バーチャルミーティング

19. すべてのINWEPFメンバーはバーチャルミーティングの成功のために、主催者であるINWEPF日本委員会に積極的に協力するものとする。これ(バーチャルミーティング)は必要に応じて実施されるが、現時点でバーチャルミーティングを実施する計画はない。

ワークショップ

20. 現時点で、ワークショップを行う計画はない。

ワーキンググループ

21. 2010-2011のそれぞれのWGの活動は以下のとおり;

  • WG1;
    1) モデルサイトの選定
    2) モデルサイトにおける多面的機能の価値の定量化手法の見直しあるいは修正
    3) モデルサイトでの多面的機能の価値の定量化のための現地調査及び評価の実施

調査はそれぞれの機能の担当国とモデルサイトの国と日本の協力によって実施される。

4) 定量化と議論の結果のHPによる公表

  • WG2;
    1) 「生産性と環境保全との調和」をテーマに、各国の事例を収集、整理(事例は各国より提出、収集と整理は韓国による)
    2) 各国により提出された事例を含むカントリーレポートの収集、分類、整理(収集、整理は韓国による)
    3) HPによる事例の公表
    4) 収集した事例に関する意見交換と議論の結果のとりまとめ(e-mailを活用)
  • WG3;
    1) PIMの活動に関するINWEPFでの事例の収集、整理、分類
    2) 収集した事例に関する意見交換(e-mailを活用)
    3) 事例及び議論の結果のHPによる公表
    4) 対象となるプロジェクトの調整と選定
    5) プロジェクトへの参加のための調整

拡大会議

22.2005年11月には、「水田における水と環境」と題したシンポジウムが開催され、水田における統合的水管理や環境保全への貢献といったテーマについて議論された。2007年7月には、「水田と生態系の繁栄と持続可能性」と題したシンポジウムが実施された。2008年11月には、「貧困削減と食料安全保障を解決するための効率的で持続可能な水利用」と題したシンポジウムがインドネシアのバリで開催された。2009年11月には、「水田の多面的機能の価値と評価」、「水田かんがい技術普及のための支援手法(参加型水管理の普及手法等)」と題したシンポジウムが日本の東京で開催された。

 

ウェブサイトとニュースレター

23.ニュースレターはINWEPF日本委員会が運営する公式ウェブサイトを用いてメンバーに配布される。更に、定期的なニュースレターが、INWEPFパキスタン委員会の協力により開始される。この発行は基本的に6ヶ月毎とする。ニュースレターの発行手続きは、取りまとめ国によってなされる。

 

WWF6へのインプット準備

24.WWF6の準備に向け、タスクフォースチームが組織される。このチームは日本、韓国マレーシア、ミャンマー、タイの5カ国で、議長、事務局、その他3カ国のメンバーで構成される。

 

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