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農林水産省

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戦略行動計画 2004‐2005

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1  主要課題

目的と背景

1.戦略行動計画2004-2005は、INWEPFの第1ステージにおける活動方針を示したものである。

2.世界規模の人口増加それに伴う消費パターンの変化は世界の食糧需要を押し上げている。

3.食料保障と貧困削減に資する国連ミレニアムゴールを達成するため、農業及び農村開発が重要であり、そのための水は不可欠なものであることが共通認識となっている。

4.コメはアジアモンスーン地域の国々にとって最も重要な作物であり、かつ主要な食糧である。人口は急激に増加しているが、利用可能な淡水は限りがあるため、参加型水管理を含むより良いガバナンスによる水田における持続的な水利用を促進することが重要である。

5.農業用水は食料生産の要であるばかりか、社会、文化及び環境に対する広いサービスを提供している。農業用水の多面的な役割は認識及び評価された上で、水資源開発と水管理に反映されなければならない。

6.水田は湿地と例えられ、湿地と同様に水田は潜在的に洪水調節、地下水涵養、水質浄化及び生物多様性保全機能を有しており、環境に対する便益を与えている。

7.2003年3月21日、第3回世界水フォーラムの際に農林水産省はFAOと共催で「水と食と農」大臣会議を開催した。同会議では3つの挑戦「食料安全保障と貧困軽減」、「持続可能な水利用」「パートナーシップ」を掲げた大臣勧告が採択された。(別添1)

8.INWEPFは環境に配慮した水田の水管理に関する知識と経験の交換、既存のフォーラムとの連携及び能力開発の実施により、3つの挑戦を実現するためのフォーラムを提供するために設立された。

2  ミッション、ビジョン、期待される成果

ミッション

9.INWEPFのミッションは、生態系の保全に十分配慮した上で、全ての利害関係者と協力し水田における持続可能な水利用を推進することで、3つの挑戦「食料安全保障と貧困軽減」、「持続可能な水利用」「パートナーシップ」を実現することである。

ビジョン

10.INWEPFは、水田における持続的な水利用、環境保全及びガバナンスに関する対話の促進、知識と経験の交換、既存のフォーラムとの連携、優れた実践の開発、能力開発及び革新的な政策かつ管理手法のためのアイデイア形成を行うための開かれたプラットフォームを提供する。

期待される成果

11.2004年から2005年におけるINWEPFの活動は以下の成果が期待される。

多様な環境における水管理及び生態系の保全を含む水田の持つ多面的機能に対する一層の理解。

参加型水管理及び多様なステークホルダーの参加を含む水田における水利用に関するガバナンスへの一層の理解。

2006年メキシコで開かれる第4回世界水フォーラムを含む今後の国際水会議に向け、水田における持続的な水利用のより良い実践の開発及び共通認識の醸成。

3  優先課題

2004‐2005におけるINWEPFの活動課題の優先付け

12.2004年2月に東京で開かれたINWEPF非公式準備会合で12の活動テーマ(別添2)が提案された。

13.提案された12のテーマは広い範囲をカバーし、かつ一部重複するため、優先づけを行う必要があり、2004年から2005年までの活動に焦点を当て、再整理するのが現実的である。テーマを絞り込むため、INWEPF日本国内委員会事務局はヴァーチャルミーティング及び準備チームのメンバーにテーマの優先付けに関するアンケートを送付して、優先テーマを選定した。

14.アンケートの結果によると、次の6テーマに多数の支持が得られた。

効果的かつ持続可能な水利用(環境的、社会的、経済的)

地球レベル、地域レベル、国レベルでの貧困削減と食料安全保障に向けた公平かつ最適な水配分・利用(天水農業、かんがい農業)

社会・文化的側面と管理を含めた水田の多面的な利用とエコシステム機能

統合水資源管理に向けた能力開発のための参加型水管理を含むガバナンス

水、農地及び環境に留意したコメ生産システムの持続的管理の向上に向けた良好なガバナンスを図るための政策と戦略

政策立案、政策決定及びプロジェクト管理への農民と利害関係者の参加促進(計画、実施、運用、管理)

 

15.6つのテーマは重複しており、INWEPFの活動を効率的に行うため、以下の3つのテーマが2004-2005の優先テーマとして位置づけられた。

課題1:社会的、文化的及び経済的観点を踏まえ、貧困軽減と食料安全保障に資する効率的かつ持続可能な水利用の検討

課題2:水田の多目的利用と生態系保全機能

課題3:参加型水管理及び能力開発を含む水田の持続的な水管理の改善を図る良好なガバナンスの構築

4  2004年から2005年までの行動

a.運営会議

16.運営会議はINWEPFの運営機関であり、活動計画を決定するものである。第1回運営会議は2004年11月に日本で、また第2回運営会議は2005年に開催される。

17.第2回運営会議の主催者は第1回運営会議で決定された。

b.ヴァーチャルミーティング

18.ヴァーチャルミーティングは(独)農業工学研究所(NIRE)が日本のINWEPF国内委員会と協力して運営し、2005年の1月にスタートする予定である。

19.2004年から2005年における優先課題は、ヴァーチャルミーティングで議論される予定である。ヴァーチャルミーティングでの議論の成果は第2回運営会議に報告される予定である。

20.ヴァーチャルミーティングの第1フェーズは(2005年1月~3月)は、ICID(国際かんがい排水委員会)を含む他フォーラムにおける成果及び参加者の知見や経験を蓄積することを中心とする。

21.第2フェーズは(2005年4月~)、ヴァーチャルミーティングは3テーマの理解促進と第1フェーズで蓄積された知見と教訓を踏まえた最適な実践を検討する予定である。

22.ヴァーチャルミーティングの議長は第1回運営会議の直後に指名され、運営会議参加者にeメールで承認を求める予定である。ヴァーチャルミーティングの議長は議論を円滑化し、運営会議の報告書を作成するものとする。

c.ワークショップ

23.ワークショップはINWEPFメンバーにヴァーチャルミーティングやICIDを含む他の関連した国際会議での議論をより一層深める機会を与えるために、2005年に開催されることが提案された。日本INWEPF国内委員会はワークショップを運営するための資金を探している。

24.他のワークショップは第2回運営会議で開催される予定である。

d.拡大会議

25.水田における農業用水の多面的機能及び参加型水管理について広く一般の理解を深めるために、「持続可能な水利用:INWEPFの目指す道」と題した設立記念シンポジウムを第1回運営会議に合わせて開催する予定である。

e.特別ワーキンググループ

26.水田における水と環境を取り扱う国際会議にインプットする論文またはプレゼンテーションを準備するワーキンググループの設立が提案される。

27.最初の特別ワーキンググループはFAOとオランダによって主催される「食料と生態系のための水」国際会議に提出する論文を作成する。

28.特別ワーキンググループはボランティアにより組織され、業務は主にeメールで行われる。

f.ウェブサイトとニュースレター

29.INWEPFの成果を広めるためのウェブサイト作成とニュースレター配布が第1回運営会議で提案された。

30.日本INWEPF国内委員会はINWEPFのウェブサイトを立ち上げ、ニュースレターをメンバーに配布する予定である。

 

 

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