このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

三重県 尾鷲市、紀北町

農林水産業システムの名称 「急峻な地形と日本有数の多雨が生み出す尾鷲ヒノキ林業」 

◇平成29年3月 日本農業遺産認定

尾鷲・紀北1

(写真:ヒノキ植林地と熊野灘)

急傾斜地かつ多雨という地理的条件のなかで、ヒノキの密植と適切な密度管理により、強度が高く木目が美しい高品質なヒノキを持続的に生産する独自の伝統技術が発達。

三重県尾鷲・紀北地域は大台山系に連なる急峻な山岳地帯であり、平地が極めて少ないため、稲作に向かず古くから林業が発達し、1630年前後には人工造林が始まりました。地形が急峻なうえ、年平均3800mmを超える多雨により土壌が発達しにくいことから、痩せ地に耐えるヒノキへの樹種転換が嘉永年間(1850年頃)以降に行われ、人工林の9割をヒノキが占める全国でも例のないヒノキ造林地帯を形成しています。
痩せ地で生長が遅いという不利な条件を逆手に取り、苗木を密植し間伐を繰り返すことで、緻密で均一な年輪幅を形成し、強度が高く木目が美しいヒノキを生産する独自の技術が発達しました。こうして造成されたヒノキ林は、リアス海岸に面した急斜面や世界遺産「熊野古道」沿線に広がり、地域固有の景観を成しています。
尾鷲・紀北2
(写真左:FSC認証尾鷲ヒノキの丸太/写真右:伊勢志摩サミットで使用された尾鷲ヒノキの円卓(出展:外務省ホームページ))

活動状況の評価 

認定地域は、自らが策定した保全計画に基づき、農林水産業システムの維持・保全のための活動を行っています。
活動状況については、定期的に世界農業遺産等専門家会議で評価・助言を行います。認定地域はこの評価・助言の内容を踏まえて新たな保全計画を策定し、これに基づき、引き続き農林水産業システムの維持・保全を行っていきます。

三重県尾鷲市、紀北町への助言事項(令和3年5月10日開催:世界農業遺産等専門家会議)(PDF : 139KB)

保全計画

〇 保全計画(PDF : 556KB)

参考

三重県ホームページ(外部リンク)
尾鷲林政推進協議会(外部リンク)

お問合せ先

農村振興局農村政策部鳥獣対策・農村環境課農村環境対策室

担当者:農業遺産班
代表:03-3502-8111(内線5621)
FAX:03-3502-7587

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

Get Adobe Reader