徳島県 にし阿波地域
農林水産業システムの名称 「にし阿波の傾斜地農耕システム」
◇平成29年3月 日本農業遺産認定 ◇平成30年3月 世界農業遺産認定
(写真:ツチアゲの様子 )
400年以上にもわたり、この農耕システムが継承されてきたことにより、採草地の多様な動植物や焼畑農法の流れを汲む、日本の原風景ともいえる山村景観、保存食への加工や食文化、そして農耕にまつわる伝統行事なども人々の手で守られ継承されています。
(写真左:鍛冶による伝統農具製作の様子/ 写真右:そばを粉にせず、実のままで食べる郷土食「そば米雑炊」)
活動状況については、定期的に世界農業遺産等専門家会議で評価・助言を行います。認定地域はこの評価・助言の内容を踏まえて新たな保全計画を策定し、これに基づき、引き続き農林水産業システムの維持・保全を行っていきます。
〇徳島県にし阿波地域への助言事項(令和3年9月10日開催:世界農業遺産等専門家会議)(PDF : 129KB)
急傾斜地にカヤをすき込んで土壌流出を防ぎ、独自の農機具を用いて段々畑を作らずに斜面のまま耕作する独特な農法で、在来品種の雑穀など多様な品目を栽培している。
四国中央部の「にし阿波」と呼ばれる徳島県西部の山間部では、場所によっては斜度40度にもなる急傾斜地で、段々畑のような水平面を形成せずに傾斜地のまま農耕し、風雨などで起こる土の流出を草地で採取した敷き草(カヤ)を畑にすき込むことで最小限に抑え、そば等の雑穀や伝統野菜に山菜、果樹など少量多品目を組み合わせる複合経営により、山間地の環境に適応してきました。これが「にし阿波の傾斜地農耕システム」です。400年以上にもわたり、この農耕システムが継承されてきたことにより、採草地の多様な動植物や焼畑農法の流れを汲む、日本の原風景ともいえる山村景観、保存食への加工や食文化、そして農耕にまつわる伝統行事なども人々の手で守られ継承されています。
(写真左:鍛冶による伝統農具製作の様子/ 写真右:そばを粉にせず、実のままで食べる郷土食「そば米雑炊」)
活動状況の評価
認定地域は、自らが策定した保全計画に基づき、農林水産業システムの維持・保全のための活動を行っています。活動状況については、定期的に世界農業遺産等専門家会議で評価・助言を行います。認定地域はこの評価・助言の内容を踏まえて新たな保全計画を策定し、これに基づき、引き続き農林水産業システムの維持・保全を行っていきます。
〇徳島県にし阿波地域への助言事項(令和3年9月10日開催:世界農業遺産等専門家会議)(PDF : 129KB)
参考
〇 徳島剣山世界農業遺産推進協議会ホームページ(外部リンク)お問合せ先
農村振興局農村政策部鳥獣対策・農村環境課農村環境対策室
担当者:農業遺産班
代表:03-3502-8111(内線5621)
FAX:03-3502-7587