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農林水産省

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滋賀県琵琶湖地域

農林水産業システムの名称 「森・里・湖(うみ)に育まれる漁業と農業が織りなす琵琶湖システム」 

◇平成31年2月 日本農業遺産認定    ◇令和4年7月 世界農業遺産認定

エリ漁をしている様子の画像

(写真:早朝、朝もやの中で漁獲を待つ伝統的なエリ(小型の定置網))

水田営農との深い関わりの中で発展してきた伝統的な琵琶湖漁業がその中心。“里湖(さとうみ)”とも呼ばれる循環型システムで、千年の歴史を有するエリ漁や独特の食文化が継承されている。

多くの在来魚が生息する琵琶湖の湖辺では、弥生時代以降、人が開発した水田にニゴロブナ等の湖魚が遡上し、そこを繁殖場として利用するようになりました。そして、人は農作業の傍ら、こうした湖魚を捕獲する待ち受け型の漁法を発展させてきました。
漁法の代表格はエリ漁です。鎌倉時代には、漁獲の競合に対処するためエリの設置を制限するなどの社会的な仕組みも築かれ、現在の資源保全や漁業調整の礎となっています。
漁獲された湖魚は、「ふなずし」等の「なれずし」にも加工され、重要な保存食となるほか、客人をもてなす御馳走や祭礼でのお供えとしても用いられてきました。
こうした食文化は、漁業や農業を受け継ぐ精神文化的な基盤の醸成に寄与してきました。また、多様な主体が参画して琵琶湖の水質や生態系を保全する、現代の「環境こだわり農業」や水源林保全にもつながってきています。

琵琶湖で漁獲された湖魚の画像
(写真:琵琶湖の恵み(多彩な漁獲対象魚))
魚のゆりかご水田での「生きもの観察会」の様子の画像
(写真:魚のゆりかご水田での「生きもの観察会」)


活動状況の評価

認定地域は、自らが策定した保全計画に基づき、農林水産業システムの維持・保全のための活動を行っています。
活動状況については、定期的に世界農業遺産等専門家会議で評価・助言を行います。認定地域はこの評価・助言の内容を踏まえて新たな保全計画を策定し、これに基づき、引き続き農林水産業システムの維持・保全を行っていきます。 

滋賀県琵琶湖地域への助言事項(令和5年11月1日開催:世界農業遺産等専門家会議)(PDF : 186KB)



参考

滋賀県ホームページ(外部リンク)

お問合せ先

農村振興局農村政策部鳥獣対策・農村環境課農村環境対策室

担当者:農業遺産班
代表:03-3502-8111(内線5621)
ダイヤルイン:03-6744-0250

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