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農林水産省

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日本の農業用水の利用状況

平成30年(2018年)における全国の水使用量(年間約800億m3)のうち、農業用水は約3分の2を占めています。

農業用水の約94%を占める水田かんがい用水は、水田面積は減少の傾向であり、ほ場の整備による単位面積当たりの必要水量の増加や用・排水の分離に伴う反復利用率の低下などから、必要水量が増加する場合も見られますが、全体としては減少傾向となっています。

なお、畑地かんがい用水は増加、畜産用水は横ばい傾向が見込まれています。

全国の水使用量


(注)1.国土交通省水資源部作成
         2.国土交通省水資源部の推計による取水量ベースの値であり、使用後再び河川等
              へ還元される水量も含む。
        3.工業用水は従業員4人以上の事業所を対象とし、淡水補給量である。ただし、公
             益事業において使用された水は含まない。
        4.農業用水については、1981から1982年値は1980年推計値、1984から1988年
             値は1983年推計値、1990から1993年値は1989年の推計値を用いている。  
        5.四捨五入の関係で合計が合わないことがある。

資料:令和3年度版   日本の水資源(国土交通省 土地・水資源局水資源部)

農業用水開発の歴史

日本の産業における水利用の変遷は、稲作の発展の歴史です。古く、水稲が伝承された縄文時代から約2,000年もの長い間、私たちの祖先は農業用水を確保するために、その開発と保全に腐心してきました。

湿潤温暖な気候に恵まれ、弥生時代までは雨水や河川などの自然水を利用した「天水田稲作」で良かったのですが、開田を行った古墳時代から、ため池など農業用水の開発が始まりました。以後、戦国時代から江戸時代にかけて、領主による大々的な新田開発が進み、それに付随して開発された水利資産は膨大なもので、今でもその機能を発揮し私たちに恩恵をもたらしています。

明治時代以降急速に発展した二次・三次産業や人口の増加により、現在では水利用の問題は、電源開発や生活用水、食料増産そして治水など複雑多岐に渡っています。そのために、利水関係の法制度が確立され、その一環として行われている土地改良事業は、農業用水の安定供給や生産性の向上などに大きな役割を果たしています。

見沼田圃と見沼代用水
見沼田圃と見沼代用水(埼玉県・江戸中期の開発)

お問合せ先

農村振興局整備部水資源課

ダイヤルイン:03-3592-6810
FAX:03-5511-8252