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農林水産省

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4.大規模海底地すべり構造:千葉県南房総市

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平成12年4月2日更新

担当:農村振興局農村環境課

全景

全景

「写真;森林総合研究所森林農地整備センター提供」

 

周辺地質図

地質平面図

「出典;川上・宍倉(2006)館山地域の地質 5万分の1地質図幅:産業技術総合研究所地質調査情報センター(一部加筆)」

地質の特徴とその形成過程

海底地すべりとは、海底斜面に貯まった堆積物が地震などを引き金として斜面をすべり落ちる現象です。ここで紹介する露頭は、房総半島南部の農道工事によって出現した大規模海底地すべりを示す地層です。
当地域の地層は第三紀鮮新世から第四紀更新世(およそ400~100万年前)に堆積した千倉層群・畑層の砂岩泥岩です。研究者の観察によれば、この地層は海溝斜面に貯まっていた堆積物が、大地震によって液状化し海底地すべりを起こして堆積したものと考えられています。地層の状況から、地すべりの規模が大きく巨大な津波を引き起こしたものと推定されています。全景写真や形成過程のイメージからは、半固結状態であった地層が地すべりによって分断・回転し、破片となり、全体として混沌とした乱堆積層となっている様子が分かります。
この露頭は地震による海底地すべりの堆積機構を観察できる非常に貴重なものです。

形成過程

形成過程のイメージ

農業農村整備事業と地質遺産

千葉県の南房総地域における農産物の流通改善と生産性向上、地域内交流活性を図るため、森林総合研究所森林農地整備センターにより農用地総合整備事業安房南部区域(農道11.4km、農地基盤整備135ha)が実施され、平成21年度に完了しました。
この事業の農道建設によって出現した露頭は地震による海底地すべりの堆積機構を観察できる貴重な露頭であり、学術上及び地域資源の観点から価値が高いと考えられ、表面保護処理を施し、地層を現位置に保存して公開しています。

なお、この露頭保存の取り組みについて、地質学の普及と今後の発展に貢献するものとして、平成23年9月、同センター及び農道を管理する千葉県南房総市が日本地質学会から表彰を受けました。

事業概要図

所在地・アクセス

千葉県南房総市白浜町白浜

高速道路 富津館山道路 富浦ICから18km

南房総市白浜町市街地から2km

安房グリーンライン安房白浜トンネルの北側出口すぐ

駐車場(バス2台、乗用車15台程度駐車可)、概要説明パネルあり

 

お問い合わせ先

農村振興局農村政策部農村環境課
担当者:土地・水保全班
ダイヤルイン:03-3502-6079
FAX:03-3502-7587