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農林水産省

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7.海底地すべり構造:広島県三次市

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平成09年1月5日更新

担当:農村振興局農村環境課

全景

全景

*年月の経過とともに草木が生え、海底地すべり構造の全容は見づらくなっています。現地を見学される際はご留意ください。

地質平面図

地質平面図

「出典;5万分の1土地分類基本調査"三次"表層地質図(一部加筆)」

地質の特徴とその形成過程

海底地すべりとは、海底斜面に貯まった堆積物が重力などの作用で斜面をすべり落ちる現象です。
今から約1000万年前(新生代第三紀中新世)、当地域周辺には古瀬戸内海と呼ばれる海が入り込んでいました。三次盆地周辺にはその海に堆積した地層が分布しており備北層群と呼ばれています。ここで紹介する露頭は、農業用道路工事によって出現した海底地すべりを示す地層です。この東酒屋の露頭では、備北層群上部層に属する泥質岩優勢な部分に、スランプ褶曲、スランプボール、小断層などの海底地すべりに伴う構造が顕著に見られます。広島県内の備北層群において、このような大規模な海底地すべりの痕跡が見られたのは当地域が初めてで、全国的にも稀なものであり、学術上の価値が極めて高いことから、この露頭は昭和60年に、広島県により天然記念物に指定されています。

「参考;現地説明板(広島県教育委員会・三次市教育委員会)、濡木輝一(1992)中国・四国地方の天然記念物:地質ニュース454号、広島県教育委員会ホームページ」

形成過程

現地説明板

農業農村整備事業と地質遺産

広島県では、三次市、庄原市からなる広域営農団地を結ぶ幹線道路として約19kmの農道を整備し、地域内の広域的連携を図り、地域の農業生産性の向上や生活環境の改善に資するため、平成46年から61年にかけて広域営農団地農道整備事業備北地区を実施しました。
本露頭は、この農道工事に伴い昭和58年に発見されたものです。海底地すべり構造の見られる地層でこれほどの大規模なものや、その地すべり構造の多様性をもつものは広島県では他に例がなく、学術上きわめて貴重なものであることから、昭和60年には広島県の天然記念物に指定され保存されています。

事業概要図

事業概要図

位置図

位置図1

「出典;国土地理院 20万の1地勢図"浜田"(一部加筆)」

位置図2

露頭位置図

「出典;国土地理院 5万分の1地形図"三次"(一部加筆)」

所在地・アクセス

広島県三次市東酒屋町

JR三次駅から三次中央病院三次ワイナリー方面行バスで「三次中央病院」下車南へ約8分、又は「三次ワイナリー」下車南西へ約3分、自家用車では中国自動車道三次I.C.から約5分

お問い合わせ先

農村振興局農村政策部農村環境課 
担当者:土地・水保全班
ダイヤルイン:03-3502-6079
FAX:03-3502-7587