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平成9年度日本農林漁業振興会長賞  大和むらづくり会議(鳥取県鳥取市倭文)

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特色

1.むらづくりの背景・動機

旧大和村7集落からなる本地域において、高齢化、地域の連帯感の低下等、 農業・農村の活力低下から地域の将来を心配する住民の意識が高まり、 昭和50年代からは農業生産基盤整備のためほ場整備が推進された。また、 健康管理や食生活改善のため女性を中心とする生活改善グループ等が自主的に活動を開始した。 このようななか、昭和61年に鳥取市が「豊かな農業と明るい農村づくり」を目指し、 「新しいむらづくり運動」を市内農村部で開始した。この運動に啓発された大和地区住民は、 全住民及び地区内全組織からなる「大和むらづくり会議」をいち早く発足させ、 地区内の全戸に対してむらづくりに期待するものについてのアンケート調査を実施し、 その結果を集落座談会等を通じ取りまとめ、基本構想を策定した。 以降、その実現に向け専門部会を設けながら、 女性の企画力と行動力を活かした積極的なむらづくり活動を推進している。

 

2.むらづくりの内容

(1)農業生産

  1. 地域の自然環境の保全に対する意識の向上や消費者のニーズを受け、 平成元年に有機米部会を設置し、有機米の生産普及を行っている。 また、平成3年に市が有機無農薬栽培認定制度を創設したことに伴い有機野菜部会を発足させ、 地区内の畜産農家と連携した環境保全型農業に取り組み有機野菜の生産を推進している。 さらには、平成6年からは、 県と研究機関等が共同で開発した再生紙マルチ栽培による完全無農薬米の栽培に積極的に取り組んでいる。
  2. また、住民交流の場としてふれあい市を実施するほか、 市街地の集落と姉妹提携し農産物の直売を行う「出張ふれあい市」の開催や宅配などによる農産物の販売活動に取り組んでいる。 また、今年度からは市内の大手デパートとの提携販売を行っておりこれらの取り組みは「余剰野菜等の提供」から「良いものづくり」へと意識改革をもたらし、 生産意欲の向上に役立っている。

 

(2)農村生活

  1. 姉妹提携を締結している市街地集落との交流は農産物販売のみならず、 農作業体験農産物加工体験、マラソン大会等、小学生から高齢者までの幅広い、 心の通った交流に発展しており、よりよいコミュニテイの形成に取り組んでいる。
  2. 「むらづくりは人づくりから」とし、実年者講座による住民の自己研鑽、 生活部会や老人クラブによって小学生との農産加工体験、昔の遊びの学習など世代を越えた交流活動を実施し、 将来の地域の健全な担い手の育成に努めている。
  3. アトピーに対する食生活改善の消費者ニーズや雑穀栽培の先進地視察を契機に、 雑穀部会を設置し、あわ、きび等の雑穀栽培を推進しているほか、 女性を中心に安全と健康を考えた特産品づくりが活発に行われている。 また、後継者である若い世代はタンポポグループをもうけ、 地域の農産物を利用した地域の食文化の継承を行っている。

 

美和小学校
美和小学校との交流
“村を愛し誇りをもって村を語っていこうとする心豊な美和の子づくり”豆腐やコンニャクづくり、わら細工体験を通して次代の地区をになう子供たちの育成に大いに役立っている。
ハウスのホウレンソウ
ハウス内で育つ有機無農薬栽培のホウレンソウ
有機米栽培
再生紙マルチ田植え機による有機米栽培
朝市
毎年1、3日曜日に開かれる出張朝市大変な盛況ですぐ売り切れてしまう

お問い合わせ先

農村振興局農村政策部農村計画課 
ダイヤルイン:03-3502-6001
FAX:03-3501-9580