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農林水産省

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平成14年内閣総理大臣賞  夢ランド十町(熊本県玉名郡三加和町)

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1.むらづくりの背景・動機

十町地区は、熊本県の北部、福岡県との県境に位置する三加和町の6集落からなる中間農業地域である。

本地区の総面積は 1,279ha、総世帯数 197戸であり、総人口694人、耕地面積は 152ha、農家戸数 115戸、1戸当たり平均耕地面積 1.3ha、農業就業人口374人である。

本地区では兼業化・高齢化の進行により集落機能の低下が進み、また、昭和57年の大水害、平成2年の豪雨災害等により大打撃を被った。このような中、小学校のミニバスケット部が全国大会に出場したことがきっかけで始まったボランティア活動により、むらづくりに取り組む気運が高まり、平成10年に「夢ランド十町」が設立され地区住民総意のむらづくり活動が始まった。

2.むらづくりの内容

農業生産面では、稲作となす・いちごの施設園芸やみかんの複合経営に取り組み、高い農業所得の基盤を築き、1戸当たりの農業粗生産額は兼業農家率が73%という中で4百万円をあげている。また、掛け干し米、他品目の野菜や果物は、農産加工品と合わせて町の直売所、「緑彩館」への出荷や、福岡市で月1回の産直市を開催している。平成12年の農業粗生産額は、昭和55年の1.7倍であり、「手間がえ」の伝統が残り、耕作放棄地も極めて少ない。

なす・いちご栽培農家はエコファーマーに認定され、性フェロモン剤、ハウスの太陽熱利用土壌消毒等を実施、また、野菜・果樹栽培には木酢液が使用されている。伴せて、耕畜連携による地区内資源循環システム、さらに本年度に堆肥センターを建設するなど、環境にやさしい農業を展開している。

女性会員は地区に伝わる郷土料理等の継承のため、十町の味暦やレシピ作りに取り組んでいる。また、町のイベントにバザー出店し、夢ランド十町をPRするとともに、売上金は会の活動費に充てている。

生活面では、「農業でもうけよう」「道路を安全にしよう」「十町を知らせよう」「花をいっぱいにしよう」「川をきれいにしよう」という目標を掲げ、農業の振興、地区の自然資源の保全と環境美化、交通安全指導等の活動、また、祭等の開催、夢看板の設置、広報誌の発行等を行っている。

若者と女性が中心となって活動しており、役員の半数は女性である。

都市との交流については、「緑彩館」で開催される農業体験等、また地域づくりインターン制度による都市圏の大学生の受け入れ等が行われている。

高齢者が「新生十町会」を組織し、後継者たちの活動を積極的に支援している。

このように夢ランド十町においては、住民間の緊密なコミュニティーが形成されており、自主的で地区住民総意の手作りのむらづくりが実践されている。

看板
夢の寄せ鍋看板
コスモスの植え付け
「花いっぱい活動」における
コスモスの植え付け

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