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農林水産省

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平成14年天皇杯  大井沢区(山形県西村山郡西川町)

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特色

1.むらづくりの背景・動機

大井沢区は、山形県のほぼ中央の中山間地域に位置する旧市町村単位の地縁的な集団である。

地区の総面積は13,932ha、総世帯数122戸、総人口343人であり、耕地面積は67ha、農家戸数54戸、(専業農家6戸、1兼農家9戸、2 兼農家39戸)1戸当たり耕地面積1.18ha、農業就業人口129人である。

本地区では厳しい自然環境ゆえに、高度経済成長期に人口の流出、農業の兼業化が急速に進んだ。その後も人口の減少、高齢化の進行がとまらなかったことから、地区の将来に対する危機感が生じ、平成10年に、区の地域づくり計画である「第2次大井沢地域づくり計画」を、青年層による「大井沢の元気を創る会」が中心となって策定した。

2.むらづくりの内容

農業生産面では、耕作放棄地を保全するため農事組合法人「大井沢農作業受託組合」がそばの栽培に取り組んでおり、農地保全とともに、美しい景観が形成されている。

また水稲の栽培に炭を土壌改良剤として使用することにより(「埋炭米」)、減農薬栽培と高付加価値米の生産を実践している。

さらに地域資源を活用した農業の複合化で高収入を確保している。山の資源である山菜、きのこの栽培、また、枝物花木の採取、栽培、転作田での栽培が行われているほか、高冷地の気候条件を活用して栽培される花きも市場で高い評価を得ている。

生活・環境面では大井沢区の役員を中心に、45歳以下の住民による「大井沢の元気を創る会」が牽引者となって、外に開かれた都市住民参加型むらづくりを推進している。冬の一大イベントである「大井沢雪まつり」では仙台や首都圏からの「学生助っ人隊」の応援により発展しており、仙台在住の応援隊「西川メイト会」によるそば栽培は、都市との交流による農業と観光を融合させた取り組みとなっている。また、首都圏からの中学生の農業体験修学旅行の受け入れも実施している。

また、寒河江川に全国に先駆けてキャッチアンドリリース区間を設定し、魚と人間との共生を図っている。また、大井沢自然博物館の、住民によって集められた展示品はふるさとの豊かな自然を学び後世に伝える貴重な教材である。

地元の後継者のほかに、外部からの移住者が月山和紙、めのう細工等の伝統工芸の伝承に貢献している。また、途絶えていた「見附神楽」や「病送り」などが住民により復活された。

このように大井沢区においては、若い世代や都市住民にも開かれた形で様々なむらづくり活動を実施しており、今後のむらづくりにおける他地域の模範となるべきものである

田植え風景
都市住民による体験田植えの風景
そばの栽培
農事組合法人「大井沢農作業受託組合」
によるそばの栽培

お問い合わせ先

農村振興局農村政策部農村計画課 
ダイヤルイン:03-3502-6001
FAX:03-3501-9580