このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

弥勒石穴

弥勒石穴1 弥勒石穴2 弥勒石穴3

 

地域及び施設の概要

弥勒池への石穴式導水路「弥勒石穴(みろくせっけつ)」~香川県さぬき市大川町(おおかわちょう)~

 

水不足の解消を図るため、弥勒池(みろくいけ)は天保6年(1835年)に改良工事を完成させるも、その後20年間ほどは“器あれど盛る水なし”の状態が続いていました。こうした有様を憂慮した庄屋・軒原庄蔵(のきはらしょうぞう)は、安政2年(1855年)高松藩に石穴工事を願い出たところ「石穴掘抜方御用掛」に任命され、三つ石山の岩盤を東西双方から掘り進めました。昼夜を問わず手ノミ一つで掘り抜く大工事でしたが、着工から3年後の安政4年(1857年)に長さ191mの石穴が無事貫通し、砕石谷からの導水に成功しました。この画期的な工事を完成させた功績により、後の明治2年(1869年)満濃池の底樋隧道工事を命じられることとなりました。

坑口は石材と石積擁壁で保護されており、石穴はほぼ直線に貫通し、中は人がようやくかがんで歩ける程度です。

施設の利用状況

津田川水系の大川ダムから約500m下流の砕石谷を取水源とし、弥勒池への導水路である弥勒石穴は、現在でも利用されています。

みろく自然公園の中の弥勒池へ通じた水口には案内板や登録有形文化財のプレートが設置されており、弥勒池周囲に整備された遊歩道やアスレチック、ログハウス、キャンプ場などの利用者へその歴史を紹介しています。

地域の保全のための取り組み

弥勒池の名は、かつてこの地から弥勒菩薩など石仏が掘り出されたことに由来しています。なだらかな丘陵と緑豊かな森林に囲まれ、堤防からは国指定史跡「富田茶臼山古墳」が見えることからも、古代の歴史ロマン溢れる土地柄であることがうかがえます。

交通アクセス

1)JR高徳線・讃岐津田駅からタクシーで10分

2) 高松自動車道・津田東I.Cより国道11号西へ約2.5km、県道2号線を南へ約3.5km(約15分)

関連ホームページ

さぬき市ホームページ(外部リンク)

お問合せ先

農村振興局整備部設計課

代表:03-3502-8111(内線5561)
ダイヤルイン:03-3559-6338