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農林水産省

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享保水路井堰

享保1 享保2

地域及び施設の概要

名も知れぬ義人の夢を秘めて(その1)「享保水路井堰(きょうほうすいろいせき)」~宮崎県えびの市大字大河平~

 

広大な土地がありながら、水の便が悪く水田利用が出来ない状態であった飯野平野。その平野一帯の美田を潤す享保用水路の取水源として、川内川上流(旧飯野村大河平:通称飯野フランス山上流約200m)に築造された井堰が享保水路井堰です。

用水路延長6,800m、幅平均2.1mの享保用水路は、徳川時代の八代将軍吉宗の時代に築造されたものです。当時は測量技術もなく、夜間に提灯をあちこちに配置し、土地の高低を苦心して測量したと言われています。用水路は山麓沿いに設けられた水路だけに、途中には隧道が5箇所もあり、この隧道工事は予想以上に難工事であったと言われています。

平成16年3月4日に国の登録有形文化財に登録された井堰は、明治39年に水路口の大幅改修が行われた際に設置されたものです。

施設の利用状況

享保水路井堰は、総延長6,800m、幅平均2.1mの享保用水路の取水源として、現在も飯野平野の水田150haの農地を潤している農業用施設です。

地域の保全のための取り組み

明治33年に上方普通水利組合が設立され、用水路の管理を行うようになり、現在も上方土地改良区による施設管理が行われています。

明治39年に水路口の大幅改修が行われて井堰が設置されましたが、その後の老朽化が激しく、昭和7年10月から昭和10年3月にかけて改修が行われました。井堰の構造は玉石コンクリート張石工で、堰長30.3m、堰高1.55m、水叩長7.47mとなっています。

交通アクセス

1)JRえびの飯野駅より車で25分

お問合せ先

農村振興局整備部設計課

代表:03-3502-8111(内線5561)
ダイヤルイン:03-3559-6338