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農林水産省

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二ヶ領用水久地円筒分水

二ヶ領分水1 二ヶ領分水1

 

地域及び施設の概要

都心の歴史的シンボル「二ヶ領用水久地円筒分水(にかりょうようすいくじえんとうぶんすい)」~神奈川県川崎市高津区久地1丁目34番地先~

 

二ヶ領用水の名は、江戸時代の川崎領と稲毛領にまたがって流れていたことに由来しており、現在の川崎市のほぼ全域を流れる神奈川県下で最も古い人工用水の一つです。用水は、多摩川にある上河原堰及び宿河原堰の2箇所で取水されたのち、多摩川の支流、平瀬川の下を2本のコンクリート管で潜り、本施設の直径8mのコンクリート製の円筒から再び吹き上がります。さらにその外側にある直径16m円筒の円周を4本の堀(川崎堀、六ヶ村堀、久地堀、根方堀)それぞれの灌漑面積に合わせた比率の長さにより仕切って越流落下させることにより、均等に水量を分水させる農業用施設で、昭和16年に建設され、GHQの農業土木技師により、アメリカにも紹介されたといわれています。

施設の利用状況

二ヶ領用水久地円筒分水は、都市化の進んだ現在では農業用水としての役割は低くなり、環境用水として大きな役割を担っています。

地域の保全のための取り組み

昭和30年代半ば(1960年~)の急激な都市化により二ヶ領用水には多くの生活排水が流入し、水質の悪化が問題となりましたが、現在は、下水道の整備が進んだことや市民の日頃からの清掃活動によって、水質は大幅に改善されました。また、二ヶ領用水は春には水辺の桜並木がたいへん美しく、憩いや安らぎを与える空間を創出した快適な水辺の環境が整備され、新しい存在価値を見いだしました。
さらに、市の発展の礎を築いた歴史のシンボルとしても、後世に残していきたいという市民活動が生かされており、今日に至っています。

 

交通アクセス

JR南武線久地駅徒歩約15分
JR南武線久地駅から市営バス「第三京浜入口」行き、東急バス「二子玉川」行き、「新平瀬橋」下車、徒歩2分
JR南武線「武蔵溝ノ口駅」、東急田園都市線・東急大井町線「溝の口駅」から市営バス「向ヶ丘遊園東口」行き、「新平瀬橋」下車、徒歩2分

 

 

 

お問合せ先

農村振興局整備部設計課

代表:03-3502-8111(内線5561)
ダイヤルイン:03-3559-6338