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農林水産省

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矢櫃井堰を切り開いた咽声忠左衛門

信念と努力で大地に潤いをもたらした

広島県安芸高田市
生没年不詳

忠左衛門
忠左衛門

咽声神社
咽声神社

約300年前の江戸時代、安芸高田市八千代町上・中土師地区は、川よりも高いところにあるため、この水を田畑に利用できず、しばしば水不足でお米を収穫できないで困っていました。

この土地に住む咽声忠左衛門は、仲間の農家と川の上流から水を引くための用水路を作ろうとしましたが、測量の技術や大きな道具も無く、とても困難な工事だったため、仲間がみんな脱落してしまいました。忠左衛門は、一人で工事を続けていると、庄屋から「農民をまどわす者」という理由で、作業ができないように首と手と足に枷をつけられてしまいました。それでも、完成を信じて工事を続けた忠左衛門は、汗と飛び散る石の粉で首に傷を作り、とうとう声が出なくなりました。このことを聞いた隣村の庄屋五郎右衛門は、彼の行動に感激し工事費用と人員を提供してくれました。

そのおかげで、3年目の1665年(寛文5年)に約8キロメートルの水路が掘られ、約18.6ヘクタールの田畑に水を送ることができました。この水路の完成で、米不足に悩まされなくなった村の農民たちは、彼への非協力を恥じ、彼の偉大な功績をたたえて石碑を作りました。

彼の作った水路は、1974年(昭和49年)3月に完成した土師ダムに水没してしまいましたが、咽声神社と記念碑が彼の偉業を今に伝えています。

参考情報

  • 参考文献:八千代町史、市町村史にみる広島の土地改良【水編】
  • 施設位置:土師民俗資料館、のどごえ公園、咽声神社
  • 関連ホームページ:咽声忠左衛門[外部リンク]

担当

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