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農林水産省

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滋賀県 西野水道 恵荘上人

近江青の洞門

滋賀県高月町
1778年(安永7年)~1849年(嘉永2年)

西野恵荘
西野恵荘

西野水道
西野水道

高月町西野は北と西を山に囲まれた低地で、近くを流れる川があふれやすく、よく洪水になりました。

充満寺11代住職西野恵荘は、この洪水を何とかしようと西の山をくり抜いて、びわ湖へ排水を流す事を考えていました。そこで恵荘と住民は彦根藩から「ずいどう(トンネル)」を掘る許可をもらい、1840年(天保11年)より工事をはじめました。 5年後の1845年(弘化2年)にずいどうが完成し、「西野水道(にしのすいどう)」と名付けました。

西野水道が完成して、西野の人たちは洪水の心配は少なくなりましたが、工事を完成させるために1,275両(現在のお金で約5億円)ものお金を支払いました。

西野の人たちが、自ら生活を守ろうと行った工事は、江戸時代の民衆活動を伝える興味ある話とされています。

西野恵荘は、こうした工事を考え西野の人たちをまとめた人でした。西野恵荘は71歳でなくなりますが、このとき彦根藩の井伊直弼は彼の功績をたたえ、 “上人”(※)の称号を送ったと言うことです。

現在でも西野水道はあり、自由に通ることができます。この水路を通ると、人間の力と思いの強さに感動するばかりです。
上人:学問に優れ立派な行いをした人に送る称号

担当

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