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農林水産省

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いつまでも残したい「麓川の堰群」

麓川の堰群

地域の概要

内子町には麓川を中心に数十基の「堰」があります。川に根石を敷いて、盤石を積み上げ川の流れを止め、山すそに水路を設けて、田んぼまで水をひくものです。今のように大型機械がない時代、それがどんなに大変な作業であったことでしょうか。一部はコンクリートに改修されたものもありますが、稲作という暮らしの中で築きあげられた堰には、先人の知恵、血と汗の結晶がうかがわれます。写真の堰は、「ふるさと・水と土ふれあい事業」で平成11年に保護改修された明野地堰(あけのじぜき)です。過疎化や担い手不足などによって棚田とともにその存在が危ぶまれる堰をこの地域の文化遺産、資源としてをいつまでも大切にしていきたいという願いが込められています。

地域の保全のための取り組み

麓川流域は、旧満穂村であったところです。急峻な地形のためから農地造成などの開発が進んでいなかったことが、今日の自然環境を豊かにしてきたともいえ、麓川の水源域を有し、エコロジーと農村風景を考えるモデル的な地域でもあります。地元の「麓川を美しくする会」が川の清掃を行い、「石畳を思う会」は地域の活性化を意図して水車の復元を行うなど、様々な地域づくり運動が進められています。アグリツーリズムを推進するための基盤づくりが進む一方で、論田地区を中心に落葉果樹園の観光化が進み、新しい農業構造への見直しが始まっている地域です。

交通アクセス

(ア)JR内子駅下車、伊予鉄南予バス内子営業所から石畳まで27分。(JR内子駅へはJR松山駅から特急で25分。又は松山から伊予鉄バス・宇和島バス特急で60分

 

お問合せ先

農村振興局整備部設計課

代表:03-3502-8111(内線5561)
ダイヤルイン:03-3559-6338
FAX:03-5511-8251