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農林水産省

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現地調査・視察

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「立ち上がる農山漁村」選定事例がいかにして成功したのか、そのポイントを見出すため、有識者会議委員による現地調査を実施しています。

平成19年度

竹原郷づくり協議会、農事組合法人そばの里まぎの、茂木町(栃木県茂木町)

平成19年10月30日、有識者会議委員の林良博座長(東京大学大学院教授)と小泉武夫委員(東京農業大学教授)が平成16年度から3年連続で選定事例を出している栃木県茂木町を訪れ、町内の各取組を視察するとともに、各団体の代表の方々と意見交換を行いました。

竹原郷づくり協議会(H18年度選定)

竹原郷づくり協議会では、古民家を改修して建てた「竹の家」で、地元農家の野菜や漬物、乾燥たけのこを使った料理が振る舞われました。地域のやっかいものであった竹を活用しての遊歩道整備や、棚田オーナー制度での都市住民との交流を行っています。できるだけ多くの人に竹原のいいものを見てもらいたいという思いから、竹林の整備など、地域自ら情報発信しPRを行っています。

竹原郷づくり協議会

 農事組合法人そばの里まぎの(H16年度選定)

そばの里まぎの

 そばの里まぎのでは、地域の主要作物であった葉タバコの衰退により荒れてしまった農地を蘇らせようと、そばのオーナー制度を始めました。

現在ではそばの作付面積は約11haに広がり、地区内の耕作放棄地は解消されています。

また、年間3,000人以上の来客がある農家レストラン「そばの里まぎの」は、地域の雇用の場になっています。ここではそばだけではなく、かりんとうなどのそば菓子の開発にも力を入れています。

茂木町(H17年度選定)

有機物リサイクルセンター美土里館では、茂木町内から排出された生ごみ、家畜ふん尿、落ち葉、間伐材おがくす、もみ殻から堆肥をつくっています。

その堆肥を使って育てた野菜が町内で消費され、循環しています。生ごみなどの原料を出す人、堆肥を作る人、堆肥を使う人、そして生産された農産物を食べる人…と、茂木町では土からはじまる「人と自然にやさしい農業」の輪が広がっています。

 有機物リサイクルセンター美土里館

視察後には、栃木県、茂木町、各団体の代表等を交えて意見交換会を行いました。

町全体でむらづくりの動きが盛んであることについて、小泉委員より「行政の理解と指導、NPO法人や大学といった協力者と地元との協働がうまくいっていることが大きい。こうした出会いのきっかけをつくっていくことが重要。」とのコメントがありました。

   

 

平成18年度

(株)ヤマヒサ(香川県小豆島町)、H17年度選定)

平成18年4月16日、金子大臣政務官が(株)ヤマヒサ(香川県小豆島町)を訪れ、オリーブ茶用の畑を視察しました。

内海町では平成10年よりオリーブ振興を進めており、(株)ヤマヒサは「小豆島・内海町オリーブ振興特区」に第1号認証。オリーブによって小豆島ブランドの商品価値を高め、島の観光面においても一役担うことにより、小豆島全体の活性化へつなげています。

 (株)ヤマヒサ

農業生産法人(有)桜江町桑茶生産組合(島根県江津市)、浜田市水産物ブランド化戦略会議(島根県浜田市)、第三セクター君田21(広島県三次市)

平成18年6月30日から7月1日にかけて、有識者会議委員の林良博座長が農業生産法人(有)桜江町桑茶生産組合(島根県江津市)、浜田市水産物ブランド化戦略会議(島根県浜田市)、第三セクター君田21(広島県三次市)を訪れ、取組状況について視察するとともに、意見交換を行いました。

農業生産法人(有)桜江町桑茶生産組合(H17年度選定)

農業生産法人(有)桜江町桑茶生産組合では、養蚕の衰退後、放棄されていた桑畑を復活させ、大学等研究機関と連携して桑を使用した機能性食品の商品開発を開始しました。桑葉や桑の実の加工、販売を行い、U.Iターン者を中心に地域雇用を創出するなど、地域資源の活用と共に、地域を活性化しています。

林座長は、地元の人が顧みなかった桑畑にIターン者の視点が価値を見出したことを高く評価しました。

農業生産法人(有)桜江町桑茶生産組合 

浜田市水産物ブランド化戦略会議(H17年度選定)

浜田市水産物ブランド化戦略会議では、浜田漁港で水揚げされる高品質な水産物をブランド化することによって地元水産業活性化に向けた取組を行っています。

アジ、カレイ、ノドグロの3品目について、サイズや脂質含量等が規格に合うものを、どんちっちブランドとして販売しています。また、トレーサビリティとして漁獲された地域やサイズ等が分かるラベルを付けるなど、流通状況の把握や安全、安心なブランドイメージの定着に向け熱心に取り組んでいます。

林座長がポータブル脂質測定器をアジに対し試用したところ、EPAやDHAなどの脂質含有量が非常に高く、どんちっちブランドの品質の良さに感心していました。

 ポータブル脂質測定器

第三セクター君田21(H16年度選定)

第三セクター君田21では、温泉施設や農林産物の直販所等の運営を行っています。住民出資によりオープンした道の駅として、地域住民にも評判がよく、地域活性化の拠点として親しまれています。

直販所に年間300日野菜を持ち込んでいるという、90歳の谷口さんのお話を聞いた林座長は、「中山間地で活性化を目指すには、やはり人が重要。そこに、地域の特性を生かしていくことが必要」と発言されました。

4月には美術館を開設し文化面にも力を入れるなど、都市住民の農山村志向の高まりに応える、交流型農業農村づくりに精力的に取り組んでいます。

君田21での意見交換

君田21

 (株)内子フレッシュパークからり(愛媛県内子町、H16年度選定)

平成18年7月20日、金子大臣政務官が内子フレッシュパークからり(愛媛県内子町)を訪れ、販売情報管理システムを活用した取組を視察しました。

直売所では商品にバーコードを貼り、直売所内のレジPOS(販売時点情報管理)と、生産者のFAXをネットワークで結ぶ「からりネット」を導入したことで、生産者と運営会社が情報を随時把握することが出来るようになり、「とれたて」農産物の効率的な出荷・販売が可能となっています。

(株)内子フレッシュパークからり 

花巻農業協同組合母ちゃんハウスだぁすこ(岩手県花巻市)、浅舞婦人漬物研究会(秋田県横手市)

平成18年8月25日に、有識者会議委員のアン・マクドナルド委員及び永島敏行委員が花巻農業協同組合母ちゃんハウスだぁすこ(岩手県花巻市)、浅舞婦人漬物研究会(秋田県横手市)、を訪れ、取組状況について視察するとともに、意見交換を行いました。

花巻農業協同組合母ちゃんハウスだぁすこ(H17年度選定)

花巻農業協同組合母ちゃんハウスだぁすこでは、ハウス導入や貯蔵庫の確保等による野菜等の周年栽培や、惣菜、菓子、工芸など農家の女性たちが古くから培ってきた加工技術を活かした商品の製造・販売、全国一の生産を誇る雑穀の加工販売など、地域資源の活用と創意工夫により、通年での豊富な品揃えを可能にしています。

施設見学後の意見交換会では、永島委員から「品物が豊富で、すばらしい素材がそろっている。元気な地域はどこも女性が元気がいい。女性ならではの発想や感覚をうまく農業経営に取り入れることで大きなプラスが生まれる。」と農業における女性の役割の大きさについての意見がありました。

 母ちゃんハウスだぁすこ

だぁすこ店内

浅舞婦人漬物研究会(H17年度選定)

浅舞婦人漬物研究会

浅舞婦人漬物研究会では、それまで捨てられていた規格外の野菜を、女性たちの得意分野である地域の伝統的な漬物にすることにより、余剰野菜を有効活用するだけでなく、地域の特産物作り、女性の働く場の提供が同時に図られ、地域の活性化に大きな役割を果たしています。

ここで作られている「秋田の田舎漬」は、毎年下漬講習会を開催し、塩分、品種、規格の統一を図るなど、様々な工夫により伝統の味が守られています。

工場を見学したマクドナルド委員は、「様々な年代の人が同じ職場で働くことで、優れた伝統技術が無理なく後代に引き継がれていくのは素晴らしいこと。」と生産と伝統の継承が同時に図られるしくみを高く評価していました。

 (有)あぐり(金亀建設(株))(愛媛県松前町、H17年度選定)

平成18年9月2日に、安倍晋三官房長官が平成17年度に「立ち上がる農山漁村」に選定された(有)あぐり(金亀建設株式会社)を訪問し、(有)あぐり代表の西山周氏の案内により作業着姿で農場内を見て周りました。

 (有)あぐり

愛東町(現:東近江市、H16年度選定)

平成18年11月15日に、有識者会議委員の今村司委員が「あいとうエコプラザ菜の花館」、「道の駅あいとうマーガレットステーション」(滋賀県東近江市)を訪れ、取組状況について視察するとともに、意見交換を行いました。

あいとうエコプラザ菜の花館では、廃食油からバイオディーゼル燃料を精製するプラントや資源回収の拠点であるストックヤードなどを、道の駅あいとうマーガレットステーションでは地元野菜等を扱う直販所や手作り工芸品制作の体験施設などを見学しました。

施設見学後の意見交換会では、あいとうエコプラザ菜の花館の野村正次館長から取組が成功した理由として、「おもしろさ、とっつきやすさを組み入れる工夫により地域の協力を拡大させることができたこと」が挙げられ、今村委員より「環境、循環、地域住民自らの活動などはマスメディアが伝えたい内容であり、素材としては最高であると思う。今後このようなすばらしい活動を広く全国へ知らしめることが大切。また、取組が成功するしないではなく、地域住民が自分たちで活動する、というプロセス自体を紹介していくことも大切なこと。」との意見がありました。

あいとうエコプラザ菜の花館

 意見交換会

 馬路村農業協同組合(高知県馬路村、H17年度選定)

平成19年2月24日、福井大臣政務官が高知県馬路村を訪れ、馬路村農業協同組合のゆず工場等の施設を視察するとともに意見交換を行いました。

馬路村農業協同組合は、ゆずの生産振興を図るため、持続的に商品開発を行いながら、生産・加工・販売までを一体的に実施しています。

また、エンドユーザへの直接販売、産地直送に取り組むとともに、マスコミを活用して「村」をまるごとPRする等、型にとらわれない流通や情報発信を行うことで市場を開拓し全国に拡大。過疎化に悩む山村の不便不利を価値として克服し、視察者や観光客を誘致する等、地域活性化につなげています。

 


平成17年度

本庄PF研究会(埼玉県本庄市)

平成18年2月18日、有識者会議委員のアン・マクドナルド委員、白石真澄委員、長岡杏子委員が埼玉県本庄市を訪れ、本庄PF研究会を視察しました。

本庄PF研究会では、作物やほ場等の要素について空間的・時間的なデータを取得・解析し、情報技術を駆使することによって、戦略的に営農をおこなう「精密農法」を実施しています。

各々の会員が作物について研究を重ね、品質の良い野菜を市場や消費者のニーズを捉えて販売する「本庄トキメキ野菜」を生産しています。出荷される野菜には生産者の顔写真とともに2次元バーコードが貼り付けられ、対応する携帯電話で撮影すれば、どこで、どのように栽培されたかなどの情報を知ることができます。

熊谷市のデパートにある専用のコーナーでは、農産物とともにタッチパネル式のトレーサビリティデモ機「けんさく」を設置して消費者への情報発信をおこなっています。

また、デパートを訪れたお客さんからは、「本庄PF研究会の農産物は品質がよく、おいしい」との声もありました。

「マーケットのニーズに対応しながら農業サイドの技術革新を進めること」、「情報付き農産物」などにより、安全・安心な農産物の供給に活発に取り組んでいます。

 

 

平成16年度

内子フレッシュパークからり(愛媛県内子町)

平成16年6月28日、福本農林水産政務官が愛媛県を訪れ、内子フレッシュパークからり(愛媛県内子町)を視察されました。

内子フレッシュパークからりは、地域の農家が町内産の農産物や加工品の販売を行うための直売所を開設しました。商品は携帯電話等を利用した販売管理システムを導入し、効率的な出荷販売を行っています。 

高知県檮原町

平成16年7月21日から22日にかけて、亀井農林水産大臣が高知県を訪れ、檮原町(ゆすはらちょう)の活動を視察されました。

檮原町では、檮原町森林組合で取り組んでいる活動(FSC森林認証と風力発電による山村づくり)や、日本の棚田百選にも選定され、全国に先駆けて「棚田オーナー制度」の実施により地域保全に取り組んでいる「神在居(かんざいこ)の千枚田」及び中山間直接支払制度を活用し農業生産活動の継続により多面的機能を確保している「井の谷(いのたに)集落」の取組みなど、地域資源を活用し、力強い地域づくりを進めている取組みについて現地視察をし、農業者、林業者と意見交換を行いました。

 想いやりファーム(北海道中札内村)、(有)シナジーこしみず(北海道小清水町)

平成16年8月8日から9日にかけて、有識者会議の林良博座長(東京大学副学長)のほか、今村司委員(日本テレビ営業局副部長)、アン・マクドナルド委員(エッセイスト)、長岡杏子委員(TBSアナウンサー)らが、想いやりファーム(北海道中札内村)と(有)シナジーこしみず(北海道小清水町)の2箇所を視察しました。

想いやりファーム

想いやりファームは、女性を中心としたスタッフで、通常以上に徹底した使用管理・衛生管理で、日本で唯一、加熱殺菌を行わない無殺菌牛乳(「想いやり牛乳」)を製造・販売し、消費者においしく安全な牛乳を提供するとともに地域雇用の創造に向けて取り組んでいます。 

 

(有)シナジーこしみず

シナジーこしみずは、町の地域資源である「ゆり」を観光資源として活用し、「ゆりの郷こしみずリリーパーク」を開設、7~9月の開園期間中には約7万人の観光客が訪れています。

ゆり栽培農家自らが110品種、700万本の植裁を行い、球根・切花の栽培等の園内整備をするほか、テナント出店等の関連事業では、商業者や地域住民との連携による地域の活性化に貢献した取組を行っています。

農事組合法人食彩工房たてやま(富山県立山町)

平成16年9月1日、有識者会議委員の小泉武夫委員(東京農業大学教授)及び白石真澄委員(関西大学教授)が、農事組合法人食彩工房たてやまを視察しました。

食彩工房たてやまは、県内初の女性起業による農事組合法人で、地域の昔ながらの食べ物を伝えていくことに情熱を持った女性の方々が「手づくり、本物、地場産」をモットーに、地元生産組合や農業者等と契約し、良質な原材料を確保し、商品性の高い産品づくりと新商品の開発に精力的に取り組んでいます。

また、地元小学校からの社会体験学習の受入れを行う等、食育の普及活動にも取り組んでいます。

 

 (株)明宝レディース(岐阜県郡上市) 、水土里ネット明治用水(愛知県安城市)

平成16年11月17日から18日にかけて、有識者会議委員の三國清三委員(オテル・ドゥ・ミクニオーナーシェフ)が、(株)明宝レディースと水土里ネット明治用水を視察しました。

(株)明宝レディース

(株)明宝レディースは、農家の女性達が、地元産の完熟トマトを使い、添加物は一切使用しない手作りトマトケチャップを製造・販売しております。
また、地元の農産物を提供するレストラン「おかみさんの店」を開店するなど経営の多角化にも取り組んでいます。 

 

水土里ネット明治用水

水土里ネット明治用水は、農業用施設を活用し、地域の環境保全グループ等と連携して子供達の農業体験などの実施や農業用水の水質改善のための上流での森林整備活動にも取り組んでいます。

柳谷自治公民館(鹿児島県鹿屋市)

平成17年2月17日から18日にかけて、有識者会議の永島敏行委員(俳優)が鹿児島を訪れ、鹿屋市の柳谷自治公民館を視察しました。

柳谷自治公民館は、豊重哲郎さんという非常に熱心な公民館長を中心に地元高校生の力と遊休農地を活用したから芋栽培、集落民の労働奉仕による生ごみや畜産糞尿の醗酵処理用土着菌作りなどの活動を通じて集落のつながりを再生し、家畜糞尿の悪臭抑制など、地域の問題を解決してきています。

柳谷未来館での意見交換では永島委員から「自分自身、農業を応援したいと小さな活動から大きな市場を作ろうとしており、この柳谷の活動と自分の活動に通ずるものがある」と挨拶があり、その後活発な議論が行われました。

 

 

 

 

 

お問い合わせ先

農村振興局農村政策部都市農村交流課 
担当者:活性化推進班
代表:03-3502-8111(内線5451)
ダイヤルイン:03-3502-5946
FAX:03-3595-6340