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山村探訪
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撮影者のコメント
雪菜(蕪の薹)は雪国ならではの野菜である。 9月に種を蒔いて、11月に畑にまとめて藁で囲い、雪の降るのを待つ。 雪に埋もれた雪菜は、暖かい雪室の中で薹がたって、みずみずしい雪菜が出来る。ピリット辛いふすべ漬、冷汁、地酒でキュウーと…もう堪らない……おいしい。 古志田町、遠山町が昔から作っており、雪菜の里として有名である。
腰の曲がったおバアちゃんが美しい花を持って道を歩いていた。 「花きれいだねー」「友達のとこへ行くところなの、車に乗せて送ってくれ」「モデルをお願いできる?」「いやだけれど、乗せてくれたら仕方ないなアー、89(歳)のババー(老婆)でも写真になるの、若く撮ってね、冥土へ持って行ってぢいちゃん(夫)へ見せたいから」
私は、中学1年生よりカメラを手にするようになった。今では、年間50~60回ほど写真撮影に出かけている。 東北地方は年間20回ほど行く、山形に行ったとき萱屋根の家を見つけ寄ってみた。そこで筵蓆織をしているおばさん方にであった、和やかな中での仕事に魅せられ撮影となった。
桜前線がすぐそこまできているというのに、ここ飯豊ではまだ一面の雪である。こんな厳しい自然の中で生活する人たちは明るく、人情は厚く、都会で失われて しまったものがあるような気がして、時々おとずれる。 この日も言葉にあまえて上がり込み、帰るとき見送ってくれた。「こらんしょ」(またきてね)と。
全校生徒わずか34名の山村の小学校。夏休みも過ぎ、年に1回の自然観察、健康増進のための課外授業が行われた。場所は、鳥海山より流れる日向川、川幅は50~60m程で、1~1.5mぐらいの丸い大きな石がゴロゴロしている。 私も70数年前、この川の下流で生まれたが、この子等と同じ年代には大勢の仲間と一緒に水遊びをしていたことを思い出した。
ほのぼのとした被写体の二人は私の母と妻。 サクランボやぶどうのビニール屋根が点在する田園地帯に我家はある。 足の不自由な母はわざわざ遠くの理髪店には行かず、妻がやってくれる。 春うららかな日、陽光を浴びて仲むつまじく談笑しながらの散髪に母も満足そう。
山村での結婚式は、隣近所ほかに友人を誘い合い、皆でお祝いするのが習慣となっています。 当日は雪まじりの日でしたが、小さい頃から知っている娘さんでしたので、寒さにもかかわらず3人のおばあさん達が、挙式前のお嫁さんの姿を一目見ようと、自宅に訪れ、笑いながら将来を祝福しているところです。
3ヶ所の峠を越すとじいちゃんの家に着く。十数年来の付き合いである。 この日は、都会で暮らす息子の為に山菜採りに出かけるところであった。すぐ帰るからと言い残してバイクで出かける。山菜を採って来たところを撮りたく待つが、待ちきれずに帰る。 夕方、思ったより多く採れたとの電話、もう少し待っていれば喜んでいる顔の傑作が撮れたのに……
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