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オピニオン 第1回

NPO法人 菜の花プロジェクトネットワーク 代表  藤井 絢子さん
バイオ燃料に国産資源作物を


藤井 絢子さん
Profile ふじい・あやこ
神奈川県生まれ。上智大学文学部卒。滋賀県環境生活組合理事長。環境省中央環境審議会委員。農林水産省「バイオマス・ニッポン総合戦略」策定プロジェクト・アドバイザリーグループ委員。リサイクル石けん協会会長。日本NPOセンター評議会。著書に「菜の花エコ革命」(創森社)。

第7回全国菜の花サミットin 山形
2007年6月2日(土曜日)、3日(日曜日)
菜の花プロジェクトネットワークのホームページ
http://www.nanohana.gr.jp/index.php
春の訪れとともに“黄色のじゅうたん”菜の花前線が北上し始めました。多くの方々が日本各地で「かつて、春になれば、麦の緑、レンゲの赤、菜の花の黄色でそれはそれは美しかった」と話して下さいます。まだ、当時と比べれば本当に小さな面積ですが、今後は思いっきり広げたいという野望をもっています。

昨秋、安倍内閣メールマガジンの「この人に聞きたい」に寄稿しました。タイトルは、“国産バイオ燃料で地域の元気を取り戻す”です。年を追うごとに耕作放棄地が増え、2005年の農業センサスによれば38万ヘクタール余り。さらに里地・里山、いわゆる塩づけの工場用造成地などを合わせると、国土の膨大な面積が放置されているのが現状です。

こうした土地をバイオエネルギーの生産基地にしたいと大きな志を立て、1998年京都会議の翌年滋賀県の旧愛東町(現東近江市)で「菜の花プロジェクト」をスタートさせました。菜の花を栽培し、食用の油として利用した後、その廃食用油を化石燃料代替のバイオディーゼル燃料として生まれ変わらせようという取り組みです。

2002年にスタートした「バイオマス・ニッポン総合戦略」は、4つの柱を立てています。
  1. 地球温暖化の防止
  2. 「資源使い捨て社会」から循環型社会への転換
  3. バイオマスを利用した新たな戦略的産業の育成
  4. 農林漁業の活性化・農山漁村の活性化
です。

「菜の花プロジェクト」は「バイオマス・ニッポン」の地域活性化モデルとして着目され、各地域の共感も得て、現在では全国ほとんどの都道府県、150カ所以上に広がりをもって来ました。しかし、まだ力強さに欠けます。「菜の花プロジェクト」が、本当に地域の活性化を実感できるところまでいっていないのです。

幸いにも、農林水産省の「国産輸送用バイオ燃料推進本部」の立ち上げや、安倍総理からの指示を受け、国産バイオ燃料の大幅な生産拡大に向けた工程表を策定するなど(農林水産省の試算では、2030年ごろまでに、600万キロリットルの生産が可能)、いよいよバイオ燃料(バイオエタノール、バイオディーゼル)は加速の機を迎えた感があります。

早急に、手つかずの大地をエネルギー作物(資源作物=菜の花、米、サツマイモなど)の生産基地へ転換する制度設計に取りくむべき時です。
地球温暖化が待ったなしの中、未来世代への責任を果たすためにも、残された時間はわずかです。

「必ずしも国産にこだわる必要はない」とし、バイオ燃料を海外から大量に輸入する動きも出てきています。しかし、まず足元の「国産の資源作物の生産拡大」だと考えます。

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