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特集1 バイオマスがひらく地球の未来(2)

なぜ、いまバイオマス?

バイオマスは、生命と太陽エネルギーがある限り、持続して再生可能な資源です。
環境にやさしく、限りない恵みをもたらす新たな資源として、世界中で大きな期待が寄せられています。
BIO(生物資源)+MASS(量)=生命と太陽エネルギーがある限り持続的に再生可能な資源 生物資源(bio)と量(mass)を合わせて「バイオマス」。一般的には「再生可能な、生物由来の有機資源で、化石資源を除いたもの」をバイオマスと呼んでいます。代表的なものとして、家畜の排せつ物や生ごみなどの「廃棄物系バイオマス」、稲わらや間伐材などの「未利用バイオマス」などがあります。最近では、小麦やサトウキビなどエネルギー原料として栽培される資源作物も注目され、地域の特性を活かした作物の利用が進んでいます。

バイオマスは、生命と太陽エネルギーがある限り、持続して再生可能な資源です。また、バイオマスを燃焼したり分解したりして放出される二酸化炭素は、もともと生物の成長過程で光合成によって大気中から吸収したものなので、バイオマスを使っても、地球温暖化を引き起こす温室効果ガスの一つである二酸化炭素が増えることはありません(=カーボンニュートラル)。

一方、石油などの化石資源はいわゆる有限資源で、21世紀中にも枯渇してしまう可能性があります。わたしたちの生活に必要なエネルギーを生み出すために、石油などを燃焼させることが、地球温暖化の最大の要因となっています。これらのことから、化石資源からの転換が求められるようになり、「バイオマス」が注目されるようになったのです。

環境にやさしく、再生可能なバイオマスの利用促進に向けて、政府は1府6省(内閣府、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省)の協力の下、平成14年に「バイオマス・ニッポン総合戦略」を閣議決定、平成18年に見直し、国家プロジェクトとして取り組みを進めています。

また、これと並行して、農林水産省が事務局となり、地域におけるバイオマスの総合的かつ効率的な利活用を図るプラン「バイオマスタウン構想」を、全国の市町村から募集する取り組みも行われています。今年4月には第18回の構想が公表され、現在97の市町村が構想を公表しています(参照ページ)。

バイオマスの中でも、近年とりわけ注目されているのが「バイオ燃料」。バイオ燃料とは、バイオマスを原料として生産される燃料のことで、代表的なものに、ガソリン代替燃料のバイオエタノール、軽油代替燃料のバイオディーゼル(BDF)が挙げられます。

近年、バイオ燃料への注目度は、国際的に高まっています。今年1月のブッシュ米大統領の一般教書演説で、自動車燃料への再生可能燃料の使用目標が大幅に引き上げられたアメリカ、1975年に石油ショック対策として燃料エタノール利用を本格化させたブラジルをはじめ、EU、中国、インドなどでバイオ燃料の生産量が急速に伸びています。

日本でも、バイオ燃料をはじめ、バイオマスを活用したさまざまな取り組みが実現し始めています。その先進事例をご紹介します。


バイオマスでこんな社会に!戦略的な産業の形成/地球温暖化の防止/農林漁業・農山漁村の活性化/循環型社会の形成

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