ホーム > 報道・広報 > 2012年aff(あふ)2月号 > aff(あふ)バックナンバー > 07年4月号目次 > 特集1 バイオマスがひらく地球の未来(3)-1/5-
| それでは、バイオマスを使うことによって、わたしたちの暮らしはどのように変わるのでしょうか? さまざまな分野で活用されている、自然の恵みを活かしたエネルギー利用法の先進事例をご紹介します。 |
![]() E3燃料を供給するために設置された専用のガソリンスタンド。
![]() バイオエタノールを生成するプラント。
写真提供/とかち財団 |
全国でも有数の畑作地帯であると同時に、豊富なバイオマス資源に恵まれた北海道十勝地方。この地域の基幹作物である小麦やてん菜、ばれいしょなどは、海外からの輸入競争にさらされており、これからの農業対策面からも、バイオエタノール事業の早期の実現が求められている。 こうした状況を受け、平成16年度からバイオエタノールに関する研究調査を開始したのが、財団法人十勝圏振興機構(理事長・有塚利宣氏)だ。同財団ではこれまで、十勝管内で生産された規格外小麦やてん菜などを原料としたバイオエタノールの製造・試験を実施し、レギュラーガソリンにバイオエタノールを3%混合したE3燃料の製造、実用化についての研究を重ねてきた。そして平成18年度に行われたE3燃料を用いた走行実験で、実用化につながるいくつかの成果を得た。 同財団の事務局長である中田信次さんはこう話している。「まず、E3燃料を混合しても車の加速性には顕著な差異が見られなかったこと。また、始動性などについても、冬期間での実験でしたが、特に低下することはありませんでした。つまりE3燃料は、北海道のような寒冷地においても問題なく使用できる燃料であることが証明されたわけです」。 今後は、一般市民へのバイオエネルギーの普及啓発活動が重要になる、とも中田さんは指摘している。 |