ホーム > 報道・広報 > 2012年aff(あふ)5月号 > aff(あふ)バックナンバー > 07年5月号目次 > 特集2 初夏が香る新茶を愉しむ(1)-1/2-
| 新茶前線をご存じですか? 4月上旬、鹿児島県で新茶摘みが始まり、5月中旬には新潟県でも新茶を味わえるようになります。 山を彩る新緑のように色鮮やかな新茶、その香りと味はこの季節だけの贈り物。 古来より“養生の仙薬” とも呼ばれる一杯のお茶をゆっくりと味わえば心も体も元気になります。 |
![]() 「農事組合法人あすなろ」の組合員たち。甘く爽やか、香り豊かな川根茶をめざして取り組んでいる。転げ落ちそうな急斜面に、青々とした茶畑が広がる。
![]() 小林家の自宅に隣接する茶畑。茶摘みシーズン、小林家には静岡市に暮らす娘夫婦や孫たちも集まり、にぎやかさを増す。子どもたちも茶摘みのお手伝いに励む。
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緑豊かな山々に囲まれた川根朝霧が立ちこめるこの地が甘く爽やかで香り豊かな新茶を育む
南アルプスから清らかな水が流れ込み、急峻な山々の間を縫うように流れる大井川。5月、その中流域に位置する静岡県川根本町は、青々とした茶葉の香気であふれかえる。一番茶の収穫シーズンの到来だ。
この地で育まれる川根茶は、かぐわしい香りと、やわらかな甘さをもち、江戸時代より高級茶として珍重されてきた。中でも標高500mほどの山懐に隣り合って位置する、川根本町の「農事組合法人あすなろ」と「農事組合法人わらやま」は平成18年、第60回全国茶品評会「普通煎茶10kgの部」で1位、2位を独占し、ともに農林水産大臣賞を受賞。あらためてその実力が脚光を浴びた。 大井川の流れに別れを告げ、心もとないほど細い道を、山へ、山へと車を走らせ30分ほど。突然、視界が開けたかと思うと、白いもやに煙る急斜面に、ぽつんと茶畑の山里が浮かび上がってきた。川根本町下長尾の久保尾地区だ。5月4日、「農事組合法人あすなろ」の組合長・小林基さんの茶畑は、一番茶の収穫が始まって2日目。太陽に照らされてきらきらと輝く若葉の茶畑で、小林家は一家総出で茶摘みに追われていた。その茶樹は、「自然仕立て」と呼ばれるものだ。なるべく手を加えず、自然のままに枝葉を伸ばすことで茶樹本来の生命力はたくましくなる。さらに、部分的に茶葉をほどよく日陰にさせることで、豊かな香りとかぶせ茶のような旨みが生まれるという。小林基さんは慈しむように茶葉を手にとり、こう語る。 「この自然仕立ての茶葉は、最高級の若蒸し煎茶となります。ただし、自然仕立ての場合は摘採機で刈ることができず、手作業でひと芽ひと芽を摘まなければならないので大変です。いい茶葉は手で触れるとやわらかく、貼りつくような感触です」。 |
![]() 小林基さん(65歳)・貴美江さん(60歳)ご夫妻。この地で生まれ育った基さんは、いまも川根茶とともに暮らしている。1日に15回はお茶を飲む。
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![]() 小林さんの茶畑で育つ、自然仕立ての茶葉。みずみずしいツヤがあり、触れると驚くほどやわらかい。「いい茶葉は、触ればすぐにわかります」。
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