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| 日本中の子どもたちとお母さんたちに大人気の「体操のお兄さん」佐藤弘道さんに、親子の絆を深める食事と運動の魅力について聞きました。 |
![]() Profile さとう・ひろみち
1968年、東京都新宿区生まれ。 日本体育大学体育学部卒業後、世田谷区教育委員会の教育指導員を経て、スポーツクラブのインストラクターとなる。 1993年、NHK教育番組「おかあさんといっしょ」第10代目体操のお兄さんのオーディションに合格、12年間務める。 現在は第一保育短期大学講師、文部科学省「子供の体力向上推進事業」委員などを務める。 コンサート、テレビの出演情報は、公式ホームページ (http://sato-hiromichi.com)で。 ![]() 今年6月にはベストファーザー・イエローリボン賞(学術文化部門)を受賞した佐藤さん。
「忙しくて体を動かす時間がないので、食事には気を遣っています」
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NHKの教育番組で「体操のお兄さん」を12年間務め、体操のお兄さんを卒業後も、親と子がそろって体を動かすための取り組みを続けている「ひろみちお兄さん」。 「僕は講演などで、日本の健康三原則は『運動』『栄養』『睡眠』だと話します。食卓にすばらしい食材が何十品目も並んでいても、お腹が空かないとおいしく食べられない。 お腹を空かすにはどうしたらいいか。 運動ですね。 睡眠についても運動してゆっくり眠る方が体には良い。 『運動』『栄養』『睡眠』の3つのバランスを保つことを訴えています」 佐藤さんは、体操教室や自身が主宰するキャンプに参加する子どもたちを見て、最近の親子関係に不安を感じることも多いという。 「キャンプに来ても、何もできない子もいます。 着替えができない。バナナの皮もむけない。 理由を聞くと『誰もむいてくれないから』。 親が過保護にむいてあげていたんですね。 子どもは本質的には変わらない。変わってきたのは親の方。 親が子育てに使う時間が短くなり“親育て”が足りないと思う」 佐藤さんはこうした親子に、一緒に運動することを勧めている。 「短い時間でコミュニケーションがとれる手段として何ができるかと考えたときに思いついたのが体操。 一緒に本を読んだり、勉強したりすると、感想を話し合ったり、予習をしたりと親の負担も大きい。 でも運動なら『うまいぞ』『頑張れ』のような簡単な言葉だけでいい。 大好きなお母さん、お父さんと一緒なら、子どもも喜びます」 しかし、あくまでも親子が一緒に過ごすことが大切で、小さな子どもがスポーツ教室に通うことには疑問を感じているようだ。 「僕は『運動』と『スポーツ』は違うと考えています。 例えば、鉄棒で遊ぶことは運動で、器械体操でオリンピックを目指すのがスポーツ。 スポーツは技を習得するための命がけの作業で、特別な人のもの。 小さいころは体を動かすことを覚え、運動という幹を育てた後で、スポーツという枝を伸ばすのが良いと思う。 いきなりスポーツから入ると、その道で挫折した時に立ち直れない。 でも、運動という幹がしっかりしていれば、枝が一本折れても、別の枝もあるし、葉が出て実がなることも。 野球でメジャーリーグに行けば何十億円の実がなります(笑)」 小学生の男の子2人の父親でもある佐藤さん。 食事は大切な親子の交流の時間だ。 「以前、箸の持ち方や姿勢などを厳しく注意していたら、食事の時間が楽しくなくなってしまった。 それ以来、ガミガミ言うのはやめました。 ただ、食材を作ってくれた人への感謝だけは忘れないようにと伝えています」 お父さんの方針転換で、楽しい食事の時間が戻った佐藤家では、子どもたちも調理に参加しているという。 「うちの子は小さいときから、自分専用の子ども包丁を持って、妻と一緒に料理しています。 『おいしい』と言えば、ますますやる気になりますよ。 子どもに包丁を持たせて、指でも切ったら……と心配する人もいますが、少し切るくらい大したことはありません。 小さいケガで痛みを知っていれば、骨折のような大きなケガの予防にもなります。 それに、痛みを知ることで他人の痛みを思いやることができるようになりますよね」 |