「体験」派も「のんびり」派も山・里・海の魅力を丸かじり! -山-
グリーン・ツーリズムには、さまざまな年代や好みに合わせたプログラムが満載です。
夏休みに子どもたちと楽しめる事例を中心に、山、里、海それぞれのケースを紹介します。 |
仲間たちとの自然体験「信州子ども山賊キャンプ」
第4回 オーライ! ニッポン大賞審査委員会長賞
グリーンウッド自然体験教育センター(長野県下伊那郡泰阜村)
子どもの、子どもによる、子どものためのグリーン・ツーリズム……それが「夏の信州・子ども山賊キャンプ」です。
長野県泰阜村のNPO法人グリーンウッド自然体験教育センターが主催するこのプログラムは、子どもたちが、豊かな自然の中での集団生活を通じて自主性を育むことが目的。
飯ごう炊飯や川遊び、星座観測、五右衛門風呂、キャンプファイヤーなど、体験メニューは盛りだくさん。でも、活動スケジュールや活動中のルールなどは、あらかじめ決められてはいません。キャンプに参加した子どもたちは、まず「山賊会議」という話し合いを通じて、キャンプ中に守るべき約束事やスケジュールを自分たちで決めていきます。
広報部長の佐藤陽平さんはこう語ります。
「私たちは、暮らしの中に学びの原点があると考えています。他者や自然との関わり、食べること、寝ること、働くこと、遊ぶこと、感じること、創ること……暮らしの中には、全人的な成長を促す、あらゆる学びの要素が散りばめられている。だからこそ、子どもたちの自主性が大切なんです」
もちろん、「暮らしの中の学び」には、地域の人たちとの交流も含まれています。地元のお年寄りから、農作業や火の扱い、山で暮らすルールなど、さまざまな生活の知恵を教わることも、その一つです。
「子どもたちが食べる野菜は、地元の農家の方が用意してくれる朝採りの野菜なんですが、曲がったキュウリを見たことがない子もいるんですね。しかもその曲がったキュウリが、ふだん家で食べているものよりずっとおいしいことを知る。そして『このキュウリは、このおばあちゃんが丹精込めて育てたキュウリなんだ』と知ることができる。こうした体験を通じて、食べ物のありがたさや、環境を守ることの大切さに気づいてくれるんです」
自然の中で無心に遊ぶ子どもたちの姿、「これぞ夏休み」というべきイベントです。
(左)安全管理など基本的な部分はスタッフがサポートするが、誰が、いつ、何をするかは子どもたちの自主性に任される。
(右上)ライフジャケットをつけて、川の流れに身をまかせる。どんなに楽しく、気持ちいいか、その笑顔が物語っている。
(右下)スタッフの手ほどきを受けて初めての包丁体験。表情はちょっと怖そうだけど、ちゃんと切れるかな?
(左上)全身を使って沢登り。水の勢いと冷たさに、思わず歓声が上がる。
(左上)青空の下でスイカにカブリ。
(右)ロープを使って川へダイブ!大自然の中で、子どもたちの本能が目を覚ます。