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MAFF TOPICS affラボ

【 affラボ 】 夏でもおいしい国産イチゴ「なつあかり」と「デコルージュ」


生食用の夏秋どりイチゴ「なつあかり」。これまでの夏のイチゴにはなかった甘さと大きさを実現した 果実を切って使うことが多いケーキ用の夏秋どりイチゴ「デコルージュ」。内部まで赤みが強い(写真提供・東北農業研究センター)作業中の東北農業研究センター夏秋どりイチゴ研究チームのメンバー。左がチーム長の森下昌三さん
左/生食用の夏秋どりイチゴ「なつあかり」。これまでの夏のイチゴにはなかった甘さと大きさを実現した

中央/果実を切って使うことが多いケーキ用の夏秋どりイチゴ「デコルージュ」。内部まで赤みが強い(写真提供・東北農業研究センター)

右/作業中の東北農業研究センター夏秋どりイチゴ研究チームのメンバー。左がチーム長の森下昌三さん


日本で生食用イチゴが出回るのは主に冬から春にかけて。夏場に見かけるのは、ショートケーキの上だけ、という印象がありませんか。実際に、夏秋期(7~10月)のイチゴは9割が米国産を中心とする輸入品です。

現在、日本で栽培されているイチゴのほぼ100%近くが「一季成り性品種」で、秋の短い日長と冷涼な気候に刺激されて花芽をつける性質を持っています。「低温短日」がないと、イチゴに花がつかないため、夏期には実が収穫できなかったのです。

これに対して、一年中、いつでも花を咲かせることができるのが「四季成り性品種」。しかし、「一季成り性品種」に比較して、収量、品質ともに大きく劣るため、日本ではほとんど栽培されませんでした。

そこで、独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構(現・農業食品産業技術研究機構)東北農業研究センターでは、「一季成り」の収量と品質を持つ「四季成り」の開発をスタート。選抜を重ね、平成16年に完成させたのが「なつあかり」と「デコルージュ」です。「なつあかり」は生食用で、大型で美味。「デコルージュ」は形がそろいやすく断面も赤みが強いため、切って使うことも多いケーキ用にはぴったりです。甘味や酸味も十分で、冬春のイチゴに劣りません。今夏、東北地方を中心に青果店や洋菓子店に初めて出荷されました。

研究を担当している同センター夏秋どりイチゴ研究チーム長の森下昌三さんは、「夏秋期のイチゴは、高温下で栽培されるため日持ちが短めで流通に注意が必要なこと。また苗の増殖が難しいことなど、課題も残っています。それでも、今後の目標は夏秋期の外国産イチゴとの割合を1対1までもっていきたいと思います」と抱負を語っていました。

農林水産技術会議ホームページ http://www.s.affrc.go.jp/ 写真・文=向井渉

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