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季の風景 第6回

つづら棚田と彼岸花

実りの秋が近づく9月中旬、黄金色に染まった棚田が鮮やかな紅色に縁取られる。

ここは筑後川中流域の福岡県浮羽町葛籠(つづら) 地区。約7ヘクタールの面積に300枚ほどの棚田が広がっている。

山の石を一つひとつ丁寧に積み上げた石組みは、およそ400年前のもの。開田当時に掘り起こされた大小不揃いの石が隙間なく積み上げられた技法は「乱れ積」と呼ばれる。山間のこの地域では、日当たりの良い場所は、まず米づくりのために確保された。

この「つづら棚田」の風景は、周囲をぐるりと囲む山林の緑、秋空の澄んだ青、そして山からわき出る清らかな水と相まって、美しい農村景観を作り出している。 1999年、つづら棚田は農林水産省が選定する「棚田百選」に選ばれている。

毎年9月には、この原風景の中を散策する「彼岸花めぐり」というイベントが催される。 6日間の開催期間中、約3万5千人の観光客が訪れるという。

実りの季節を告げる彼岸花。花の盛りが過ぎると、収穫のシーズンが訪れる。(写真/ART STUDIO)
実りの季節を告げる彼岸花。花の盛りが過ぎると、収穫のシーズンが訪れる。(写真/ART STUDIO)

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