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武田双龍の書の食卓 第6回

秋の「月」の思い出


月 武田双龍 旧暦の8月15日は中秋の名月です。田舎にいる時は、何気なく空を見上げるといつも月があって、夏から秋への季節の変化とともに、月の輪郭がはっきりしていくように感じられました。特にこの季節の満月が好きです。闇の中に金色の丸い月が浮かんでいて、澄んだ夜空に吸い込まれそうな気持ちがします。

僕の家では、母も書道家として活動していて忙しく、子どものころから家族で月見などはしたことがありません。秋の月の思い出といえば、母と一緒に稲刈りを待つ田んぼの横を歩きながら、満月を見上げたことでしょうか。

「月」という文字は、三日月の形から作られたものですが、今回は、中秋の名月の美しさを表現してみようと書いてみました。

武田 双龍さん
Profile たけだ・そうりゅう
1984年生まれ。3歳より書を学び始め、母である武田双葉に師事。書道家の武田双雲は長兄にあたる。9歳で全国書道展の最高賞を受賞。2006年4月より「ふたばの街」を開講。現在、生徒は200名を超える。今年3月、初の作品集である「夢- 武田双龍」を出版。

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