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特集1 チャレンジ! 農林水産業(3)-1/2-

林業


無事に木を倒して一息つく、佐々木さん(左)と佐賀さん。真夏の作業はすぐに汗だくになるという
無事に木を倒して一息つく、佐々木さん(左)と佐賀さん。真夏の作業はすぐに汗だくになるという

後輩の佐賀さんが、チェーンソーを使うのを見守る佐々木さん。倒す方向を考えながら、刃を当てる位置や角度などの指示を出す。1本の倒すためにもチームワークが必要だという
後輩の佐賀さんが、チェーンソーを使うのを見守る佐々木さん。倒す方向を考えながら、刃を当てる位置や角度などの指示を出す。1本の木を倒すためにもチームワークが必要だという
「体力的に厳しい仕事でも、自分たちの手で森がきれいになるのがうれしい」

天竜森林組合
佐々木真嗣さん(静岡県浜松市)

静岡県浜松市の天竜川上流に広がる広大な森林を管理し、木材を加工、販売する天竜森林組合に、2年連続で“高卒ルーキー”が加わった。高齢化に悩む林業の世界では画期的な出来事だという。

「緑の雇用」の1年間の現地研修を終えた佐々木真嗣さんは19歳。 8月中の間伐作業中に、初めて自分ひとりの手で1本の木を切り倒した。「他の木に当たらないように倒す方向を考えながら、チェーンソーを入れる角度を決めていくのが難しい」と誇らしげに話す。

佐々木さんは地元の天竜林業高校出身。高校の実習で枝打ちや小さな木の間伐を初めて経験したとき「自分の手で森がきれいになった」という感動が忘れられず、天竜森林組合への就職を決意したという。

「実際に仕事として始めると大変でした。木が倒れる瞬間にうまく逃げないと大けがです。夏場の草刈りも体力があまりなかった僕にはつらかった。林業はチェーンソーや草刈り機など刃物を使う仕事ですから、気を緩めるわけにはいきません。やめたいと思うこともありましたが、それでも続けられたのは親方が面倒を見てくれたから。親方みたいになりたいと思って頑張っています。もうひとつ、今年、後輩が入ってきたのもうれしいです」と笑顔を見せる。

佐々木さんと同じ天竜林業高校の1年後輩、佐賀大(ひろし)さんは「子どものころから自然に関係する仕事がしたくて林業高校に進みました。佐々木さんと同じように高校の実習を経験して、進路を決めました」と語る。佐賀さんは、佐々木さんと違って「辞めたい」と思ったことはないという。

「やっぱり歳の近い先輩が近くにいると、何でも相談できて安心です。分からないこともすぐ訊けます」

という佐賀さんに、隣で聞いていた佐々木さんが照れていた。

二人とも「確かに大変な仕事で好きでないと続けられない。でも、充実感も大きいので本気でやりたいという人がいれば一緒に働きたい」と話している。

間伐のため、チェーンソーを使う佐々木さん。1人で切ることを任されるようになったのは、2年目に入ってから
間伐のため、チェーンソーを使う佐々木さん。1人で切ることを任されるようになったのは、2年目に入ってから
間伐の作業に使う道具は、ベルトで腰に固定する。なた、くさび、メジャーを、使いやすいように並べている
間伐の作業に使う道具は、ベルトで腰に固定する。なた、くさび、メジャーを、使いやすいように並べている
間伐を終えた森は、地面にまで光が差し込むようになる。下草や若木が育ち、森が元気になる
間伐を終えた森は、地面にまで光が差し込むようになる。下草や若木が育ち、森が元気になる

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