【affラボ】 渋皮が簡単にむけるニホングリ「ぽろたん」
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家庭用電子レンジやオーブントースターで加熱するだけで、皮から実がポロッとはがれおちる「ぽろたん」
簡単にむけるようにするには、鬼皮にキズを入れるか、鬼皮ごと切ることが必要。丸ごとゆでると、これまでの品種と同様に渋皮がはがれにくくなってしまう
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ぽろたんの実。一果平均重30グラム程度で、甘み・香気も多く、食味に優れる
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日本の秋の味覚の代表ともいえる栗。実が大きく味も良いニホングリは、栗ごはんなどに使うと大変おいしいのですが、渋皮がむきにくいという難点がありました。この時期、「栗ごはんは食べたいけど、むく手間を考えるとちょっと…」という方も多かったのではないでしょうか。
多くの栗好きの悩みを解消する、画期的なニホングリが、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所の手で開発されました。この「ぽろたん」は、外側の堅い鬼皮にキズをつけて、家庭用のオーブントースターや電子レンジで加熱するだけで、簡単に渋皮がむけるのです。上の写真のように、「ぽろたん」を半分に切り、電子レンジで約2分間加熱すると、文字通り、ぽろっと皮から実が落ちるのです。
明治時代、天津甘栗などに利用される渋皮のむけやすいチュウゴクグリが入ってきて以来100年以上、ニホングリとの交配などを重ね、剥皮性を高める研究が続けられてきましたが、なかなか成果が出ませんでした。2000年、市販のフライヤーを使用して、短時間で剥皮性の評価ができる調査法が開発されると状況は一変。当時、果樹研究所で保管していた新品種候補の栗を試したところ、翌01年にチュウゴクグリと同程度によくむけるものが見つかりました。
後に「ぽろたん」と名付けられる栗が見つかった現場に立ち会った、果樹研究所ナシ・クリ・核果類研究チームの高田教臣(のりお)さんは「『ぽろたん』は、むけにくいと考えられていたニホングリ同士を交配させたもので、最初は、本当にむけやすい性質があるのかどうかを確認しなければという気持ちでした。本当にむけやすいことが分かって、ようやく『ぽろたん』の名前がついたのは昨年です。今後は、『ぽろたん』が剥皮性に優れている原因の解明と、『ぽろたん』とは収穫期の異なる、渋皮のむけやすい新品種の育成がテーマになります」と話している。
『ぽろたん』の苗は今秋、全国の生産者むけに発売されたばかり。多くの家庭で、栗の渋皮むきから解放されるのは、4年後ぐらいになりそうです。