ホーム > 報道・広報 > 2012年aff(あふ)5月号 > aff(あふ)バックナンバー > 07年12月号目次 > 特集2 食とふれ合いを楽しむ 朝市に行こう!(1)-1/2-
| しんと冷たく澄んだ空気が流れる早朝から、農家や漁師のおかみさん、地元の人々が集まり始め、活気づく朝市。 「この白菜はいくら?」「100円でいいよ」など、のんびりと会話が交わされる千葉県の勝浦朝市を訪れました。 |
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手塩にかけた農作物をこぼれんばかりの笑顔で商う。
磯の香りが、早朝の空気とともにかすかに流れてくる朝6時すぎ。勝浦港近くの細い下町通りでは、みずみずしい野菜や果物、海産物を並べる露店がちらほらと商いを始めていた。店主の多くは、年配の女性たち。朝とれたての野菜をシートいっぱいに広げ、またはイワシやアジの一夜干しを炭火で炙(あぶ)り、こぼれんばかりの笑顔で商う……。そんな光景が、ここ勝浦朝市では何代にもわたり受け継がれてきた。「このキノコは何?」「桜の原木で育てたナメコよ。大きいでしょ?」など、売り手と買い手がゆったりと会話を交わす、のんびりとした朝市だ。 勝浦朝市の起源は、安土桃山時代。天正19(1591)年、当時の勝浦城主・植村泰忠が、周辺に点在していた農産物と水産物の交換の場をまとめた市が始まり。以来、勝浦は近郊の商業中心地として発展し、各地の商人が集まる賑わいぶりから「江戸まさり」と呼ばれるほどだった。 朝市を遊び場として育ったという、勝浦朝市運営委員会会長の村上和右さんは語る。 「昭和初期は、いつも朝市通りからゲタの音や人々のざわめきが聞こえ、今以上に賑やかでした。当時も今も、朝市はさまざまな情報交換の場です。例えば、“この魚はこうやって煮るとうまいよ”とか、“この山菜はこう料理するんだ”とか。かつては“どこそこに年頃の娘さんがいる”といった情報も交換され、朝市をきっかけに結ばれた男女も少なくありませんでしたよ」 昭和30代半ば、自動車の交通量が増えたことによって、旧朝市通りはその裏手に伸びる仲町通りと下町通りの2カ所に移動した。現在、月の前半は下町通り、後半は仲町通りで朝市が開催されている。とはいえ、場所が変われども「交流の場」としての朝市の存在は今も変わらない。ぶらぶらと朝市を散策すれば、さまざまな人々や味覚との出会いが待っている。 |
![]() おばあちゃんが20歳の頃から庭で実っていたという柿。人生をともに歩んできた木の柿だ
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![]() 葉つきのニンジンやラディッシュは香りよく、濃い味わい
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