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チャレンジャー 第12回

農業生産法人 有限会社シュシュ 代表取締役  山口 成美(やまぐち なるみ)さん
プラス思考で生産者も消費者も共に楽しめる農業を

この連載コーナーでは、農林水産分野で先進的かつユニークな活動を行っているチャレンジャーをレポートします。
イチゴ狩りが楽しめるガラスハウス。山口社長が持つおみやげ用の箱は、シュシュのファンを増やしたいというこだわりのデザインだという。
イチゴ狩りが楽しめるガラスハウス。山口社長が持つおみやげ用の箱は、シュシュのファンを増やしたいというこだわりのデザインだという。

Profile やまぐち・なるみ
1960年、長崎県大村市生まれ。大村市農協で営農指導員などを務めた後、1996年8月、シュシュの前身となる農産物直売所を開始、98年には有限会社「かりんとう」を設立。2000年4月、農業拠点施設「おおむら夢ファーム シュシュ」オープン。03年、社名を有限会社「シュシュ」に変更、代表取締役に就任。

「農業塾」で作った芋を使用した焼酎。
「農業塾」で作った芋を使用した焼酎。
詳しくは「おおむら夢ファーム シュシュ」
ホームページ http://www.chouchou.co.jp
長崎空港から車で約10分。大村湾を見下ろす高台に、地産地消レストランや農業体験教室、農産物直売所などからなる都市と農村の交流施設「おおむら夢ファーム シュシュ」ができたのは2000年。地元の食材をふんだんに使ったレストランや、アイスクリーム、プリンなどのオリジナル洋菓子が人気を呼び、オープンから8年目の今年、年間の来場者数は48万人を超える見込みだ。

山口社長はシュシュを立ち上げた当初のことを振り返り「大村は、米、野菜、果物から畜産関係まで、あらゆる農産物がありました。ただ、お金はなかった。だから、地域の農業の未来を明るくするために、自分たちで何とかしたいと思いました。農業は高齢化・後継者不足・荒廃農地と3Kの問題を抱えていますが、われわれは、観光・感動・希望の3Kに変えられると思っています」という。

農産物直売所の魅力は「生産者の顔が見える」安心感に加えて、低価格と一般には思われているが、「シュシュは安売り競争には参加しない。いい商品を作るだけでなくお客様に楽しんでもらえるような付加価値をつけて、高くても買ってもらえる努力をしている」と山口社長。イチゴ狩りでもぎとったイチゴを使って「日本一新鮮なイチゴ大福」を作る教室を開いたり、少し規格から外れて出荷できなかったバラの花びらを入浴剤に加工したり。「普通の農産物も工夫次第で、夢やロマンを感じられる商品になります」と胸を張る。

そんなシュシュならではの夢とロマンがつまった新商品が2月中旬に発売された。芋焼酎の「よっこいしょ どっこらしょ」と「団塊の華」だ。荒廃していた休耕地を活用しようと、団塊の世代を対象に「農業塾」を開いたところ、塾生から「自分で作った芋で焼酎をつくって飲んでみたい」と提案があり、指導にあたる生産者も賛成。地域の酒造メーカーに協力を依頼し、一気に商品化が決定。「よっこいしょ…」は、年輩の参加者たちの作業中のかけ声が名前の由来だという。

山口社長は「1年365日、まったく休みをとらずに仕事をしていますが、いつも何か面白いことはないかと考えているので、毎日楽しく充実しています。お客様にとっても、シュシュがいつも楽しめる場所であってほしいと考えています」と笑顔を見せた。

イチゴ狩り用のハウスは、回転式ベンチ栽培で小さな子どもも楽しめる
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シュシュの洋菓子工房
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地元産食材を使った料理が楽しめるレストラン。結婚式場としても使用できる
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地域の卵と牛乳をたっぷり使った「ケッコーイケてるシュシュプリン」は人気商品
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