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| 今年1月に初めての著書『やうやう』を出版した永作さんに食の思い出や、趣味の料理について聞きました。 |
![]() ![]() Profile ながさく・ひろみ
1970年、茨城県生まれ。女優としてテレビドラマ、舞台、映画などに多数出演。『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』で第50回ブルーリボン賞助演女優賞などを受賞。1月17日、初の著書『やうやう』(リトルモア)を刊行。 ![]() 『やうやう』永作博美
リトルモア刊 |
今年1月、初の著書『やうやう』を出版した。96年から10年間、手帳などに書き綴っていた言葉をまとめたものだ。嘘をつくのが嫌で、仕事を辞めたいと思ったこと、母になりたいという気持ち、そして、人を愛すること…切れ切れの言葉の断片からは、常にもうひとりの自分と対峙(たいじ)し、対話してきた女性の心のうちが読み取れる。 「私、基本的にクラいのかもしれません(笑)。何か困難にぶつかるたびに、一つひとつ自分の中で収まりをつけないと、そこから一歩も前に進めないんです。でも、自分が納得できない問題でも書くことでケリをつければ、翌日は違うことを考えられる…そうやって書き留めてきたのがこの本です。読者の皆さんに何か感じてもらえたらうれしいですね」。 とりわけ、レタス畑についての鮮やかな描写が印象的だ。 レタスが物凄い勢いでずらーっとはえてて、 すごい。。きれい。。。生きてる。。。。。 おいしそう 『やうやう』より 「何年か前に、テレビドラマのロケでレタス畑を子どもと走るシーンがあったんです。その撮影のとき、朝露を輝かせているレタスがとても印象に残りました。あぁ、生きてるな、うれしそうに生えてるなって……あふれんばかりの生命力を感じたんですね。そんなレタスはとってもおいしそうで、危うくレタス泥棒になってしまいそうでした(笑)。私、実家がイチゴ農家だったので、子どもの頃は完熟したイチゴを自分でもいで食べていたんです。だから新鮮な作物のおいしさは、よく知っているつもりです」。 生活の匂いを感じさせない永作さんだが、19歳のときには調理師免許を取得している。理由を聞くと、自分の将来を考えたときに、そういう職業しかイメージできなかったから、と笑う。 「子どもの頃から、ごはんをつくることが大好きだったんです。小学校2年生のある日、カレーライスが食べたくなって、母の仕事場まで行って『お母さん、カレーをつくってもいい?』って許可をもらいに行ったことがありました。ウチは田舎でしたから、外に食べに行くなんて思いもしなかったし、『ごはんは家でつくって食べるのが当然』と思っていたんですね。母は2年生の娘が一人で包丁や火を使うことを心配して、『親戚のお姉ちゃんと一緒につくりなさい』と言ってくれた。それで、ふたりでつくりました。あのカレーライスの味、いまも忘れられません」 永作さんの料理好きは、いまも変わらない。「最近ハマっているのは鍋もの。鶏ガラを買ってきて、半日から一日、コトコトと煮込んでダシをとります。やっぱり料理でいちばん大切なのはダシですよね。おいしいダシをとることが最近のテーマなんです。仲間を集めてワイワイ食べるのも好きだし、ひとり鍋もいいですね。日本酒を飲みながら、一人でひと鍋食べてしまうこともあります(笑)。残ったダシはもったいないから、シメはもちろん雑炊。こう見えて、食いしん坊なんです」。 そんな永作さんにとって、地方での仕事は大きな楽しみのひとつだという。 「その土地のおいしいものを食べたり、山に入って、森の空気を胸いっぱいに吸い込んだり…地方での仕事は大好きです。あっ、もちろん地酒も(笑)」 とびきりの笑顔が、最後に弾けた。 |