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MAFF TOPICS affラボ

【affラボ】 甘い!皮が薄い!種がない!新しいカンキツ「せとか」


長崎県南島原市のカンキツ研究口之津拠点で栽培されている「せとか」。温室栽培のものは、さらに実の色が濃くなるという。
長崎県南島原市のカンキツ研究口之津拠点で栽培されている「せとか」。温室栽培のものは、さらに実の色が濃くなるという。右下はカンキツ研究チーム長の高原利雄さん。
「せとか」の断面。皮も、中の薄皮も薄いのがよくわかる
「せとか」の断面。皮も、中の薄皮も薄いのがよくわかる
カンキツ研究チーム長の高原利雄さん

日本の代表的なカンキツ類、温州みかんの消費量は年々低下の傾向にあります。「皮をむくのが面倒」「食べると手がベタベタ」というのがカンキツ類が敬遠される主な理由。それらの問題を解決して、味にもこだわった、カンキツ類の新しい品種が次々に発表されています。中でも期待されているのが、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所が育成した「せとか」です。

上の写真を見ると、大きいみかんのように見える「せとか」ですが、甘くて濃厚な味はオレンジのようです。実を包む中の薄皮(じょうのう膜)も柔らかく口の中に残りません。手で簡単にむける皮の薄さもポイントです。

「せとか」は、味が濃厚で皮も薄い品種の「マーコット」の種が多いという欠点を解消しようと1984年に研究が始まり、温州みかんとオレンジを交配した品種「清見(きよみ)」を中心に、さまざまな品種の交配が行われました。果樹の場合は、交配してできた種の苗を育て、花が咲き、新しい実ができるまで長い時間がかかります。「せとか」も品種登録されたのは2001年です。

同研究所カンキツ研究口之津(くちのつ)拠点カンキツ研究チーム長の高原利雄さんは「カンキツに求められているのは、まず、手でむける、ベタベタしない、種がなく食べやすいこと。また、インパクトのある味や形も必要です。いま、糖度が低めでも甘く感じられるヘルシーなカンキツを研究中です」という。「せとか」はすでに一般向けの販売が始まっていますが、温室栽培のものは1つ1000円の値がつくこともあるそうです。

農林水産技術会議ホームページ http://www.s.affrc.go.jp/ 写真=相澤正

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