【affラボ】 機能性リグナンが豊富な日本初のごま登録品種「ごまぞう」
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上/収穫には手作業が必要な秋のごま畑
左/炒りごまに加工された「ごまぞう」。色がふぞろいなのが特徴。
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ごま油でてんぷらを揚げると、カラッときれいに揚がるといわれています。ごまの種子に含まれるリグナンという物質は、ごま油の酸化を防ぐ抗酸化作用だけでなく、抗発ガン性や、肝機能の強化などについても研究報告がされており、健康食品などの原料として注目されています。
このリグナンを豊富に含んだ新しいごまの育成に取り組んだのが、(独)農研機構作物研究所です。同研究所では、リグナンを多く含むものの、日本での栽培が困難だった中国南部原産のごまと、収量が多く国内での栽培に適したペルー原産の白ごま系統の品種を交配。ごまでは初めての登録品種となる「ごまぞう」が誕生しました。
同研究所の機能性利用研究チーム上席研究員、勝田真澄さんは「ラットを使った実験では、脂肪酸代謝酵素の活性向上効果が認められ、中性脂肪やコレステロール値を下げる効果も期待されています。ごまぞうは、既存の日本の金ごまと比較すると、セサミンやセサモリンというリグナンが約2倍含まれています」と説明します。
ごまぞうは品種登録後、すでに一般向けの発売も始まっていますが、栽培面積は広がっておらず、生産量を伸ばすことが今後の課題です。「ごまの収穫は機械化できず手間がかかる上に、収穫期が集中するので生産者が敬遠しがちです。国内消費量の大部分を輸入品に頼っている状況ですから、ごまぞうのような特色のある品種が注目され、国内の生産量も伸びてほしい」と勝田さん。日本のさまざまな地域で栽培できるよう、寒冷地でも栽培可能なものに改良中です。