ホーム > 報道・広報 > 2012年aff(あふ)5月号 > aff(あふ)バックナンバー > 08年4月号目次 > 特集2 春の草花を楽しむベランダガーデニング(1)-1/2-
| 花々のつぼみがほころび、陽射しがぽかぽかと暖かく感じられるようになってきました。 ベランダに草花を植えてみませんか? 土の香りや植物のみずみずしさにふれることで季節の到来を五感で感じることができます。 |
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里山に訪れたうららかな春の景色をベランダに取り入れる
木々の新芽がむくむくとふくらみ、草むらの花々がいっせいに咲き競う里山の春。そんな風景は、私たちの気持ちにうるおいをもたらしてくれます。もしもマンションや小さな住宅のベランダでも、季節感あふれる自然の風景を楽しむことができたら……。雑木を取り入れた自然風の庭づくりを追求し、「国際バラとガーデニングショウ」で数々の受賞経験を持つ、誠和造園(東京都・中野区)の由比誠一郎さんはこう語ります。 「とくに都市部では、マンション暮らしの家庭が多く、一軒家でも土地が狭く庭のスペースをとりづらいという住宅事情を抱えています。緑にふれたくても、ふれることができないという人が増えていると感じます。そこでぜひ利用してほしいのがベランダです。ただのコンクリートではなく、そこに草木や花を植えるだけで、雰囲気が大きく変化。“自然環境に近い風景”が身近にあることによって、気持ちが安らぎ、毎日の暮らしが豊かなものになります」 ベランダガーデンの魅力とは“すぐ目の前にあること”、と由比さん。身近な場所にあるからこそ、刻々と変化してゆく植物たちの姿を毎日眺めることができ、思い立ったらすぐに手入れをすることができます。では、美しいベランダガーデンをつくる秘訣とは? 「ベランダガーデンに“正解”はありません。どのように楽しみたいかは人によってさまざま。イメージをふくらませて、好きな景色をつくってください。ただし、植物にとってベランダは大地に比べて苛酷な条件です。その条件とは、まず “プランターの土”という限られたスペースで生きていかなければならないということ。大地の庭に比べてはるかに狭いプランターは、水不足や肥料切れを起こしやすい環境です。また、根や枝葉を伸ばすスペースが狭いということは、定期的な植え替えや剪定が必要ということ。美しいベランダガーデンを保つためには、じつは庭以上の細やかな手入れが欠かせません」 枯れた葉や花が目立ちやすいのも、つねに視線が集まるベランダガーデンならでは。庭なら“風情”として楽しめる枯れ葉も、プランター栽培では目立って見苦しい景色になりがちとか…。咲き終わった花は摘む、枯れた葉はすぐに取り除く、といった日々の手入れをこまめにすることが必要です。 「ベランダだからといって、植物が限定されることはほとんどありません。自然では大きく生長してしまう宿根草や多年草、または樹木でも毎年剪定したり、植え替えをすれば、ベランダに合う適度な大きさにとどめることが可能です。しかし、何年も育ち続ける宿根草や多年草は冬になると葉が落ち、地上部がなくなってしまうものも。そのため、季節によっては寂しい光景になります。そこでベランダガーデンにおすすめの植物は、1年でその生涯を終える1年草の草花。四季を通じて花のある風景を楽しめます」 |
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Profile ゆい・せいいちろう
1973年生まれ。テクノホルティ園芸専門学校造園コース卒業。「石正園」で6年間修業。現在、父・由比禮二氏とともに「誠和造園」の2代目として活躍中。 |