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季の風景 第14回

宇治田原町の茶畑

このコーナーでは、百年後も残したい農山漁村の風景を、四季折々の美しい写真で紹介していきます。
京都府の東南、滋賀県との県境にある宇治田原町は、「日本緑茶発祥の地」といわれている。茶は、最澄や空海などが唐から日本へと持ち帰り、さらに、鎌倉時代に栄西が宋から茶種を持ち帰ったことから全国に広まったといわれている。宇治は京都から近く、傾斜の多い地形で昼と夜の温度差があるなど茶の栽培に適しており、古くから茶の産地として知られていた。

僧侶、公家、大名らが抹茶として楽しんでいた高級品のお茶を、現在のように多くの人が楽しめるよう、煎茶の製法を確立したのが、江戸時代に山城国湯屋谷(現在の宇治田原町湯屋谷)で茶を栽培していた永谷宗円。宗円が「青製煎茶製法」を江戸に伝えたことで、煎茶は爆発的に広まったという。「宇治の煎茶」の名も全国に広がった。宇治田原町には、今も宗円の生家が保存され、昔とかわらぬ茶畑の風景とともに、日本の茶文化の伝統を伝えている。

宇治田原町の丘陵地帯に広がる茶畑。宇治茶の中心的産地の一角として、「煎茶」や「玉露」が作られている。(写真提供/アフロ)
宇治田原町の丘陵地帯に広がる茶畑。宇治茶の中心的産地の一角として、「煎茶」や「玉露」が作られている。(写真提供/アフロ)

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