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菊乃井主人 村田吉弘の「ほんまにうまいもん」 第1回

エンドウ豆の葛引き

写真=鵜澤昭彦
エンドウ豆の葛引き <材料>(3人分)
エンドウ豆250g 、おろし生姜少々、水溶き葛(片栗粉でも代用可)80cc、(あわせ地)だし300cc、薄口しょうゆ20cc、みりん10cc、塩少々

<つくり方>
  1. 鍋にエンドウ豆、あわせ地を入れ、火にかける。
  2. 煮立ってきたら中火にし、豆がやわらかくなったら水溶き葛を加え、とろみをつける。
  3. 器に盛り、おろし生姜をあしらう。

青々としたエンドウ豆が店先に並ぶと、「もうじき夏やなぁ」と感じます。旬の食材は安くて、うまくて、栄養満点。むきたてのエンドウ豆をさっと湯がいて、ゆで上げに塩を振るだけでも、季節のごちそうができあがります。

よくテレビの料理番組なんかで「ご家庭で料亭の味を」なんて言うてるけど、ほんまにうまいのは家庭料理。料理屋の料理というのは、不特定多数のお客さんに対して、いつ何どきでも80点をいただけるようにつくるもの。これに対して家庭料理は、子どもの体調も、お父さんの好みも知りつくしたお母さんがつくり、できたてを食べさせる料理。これには、一流の料理人が逆立ちしたってかなうもんと違います。

今回の料理も、素材のうまさを味わう素朴な料理。コツは、下ゆでせずにいきなりあわせ地で炊くこと。むきたてのエンドウ豆を使うこと。以上です。

村田 吉弘さん
Profile むらた・よしひろ
1951年、京都市生まれ。料亭「菊乃井」三代目。テレビ、雑誌、書籍出版などを通じて京料理を広めることに努める一方、本物の日本料理を世界に広めることをライフワークに、多方面にわたって活動を続けている。また、「NPO日本食レストラン海外普及推進機構(JRO)」の副理事としても活躍中。

「菊乃井」ホームページ
http://www.kikunoi.jp/

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