ホーム > 報道・広報 > 2012年aff(あふ)5月号 > aff(あふ)バックナンバー > 08年6月号目次 > 魚柄仁之助の「もったいなくない食生活」 第2回
![]() 昭和12年発行「婦人倶楽部」(講談社)の付録「家庭西洋料理全集」より
![]() Profile うおつか・じんのすけ
食文化史研究家。1956年、福岡県北九州生まれ。大学で農業を学び、その後バイク店を18カ月間、古道具店を10年間経営。以後、健康的で無駄のない食生活を提言し続ける。『冷蔵庫で食品を腐らす日本人』『うおつか流 大人の食育』など著書多数。最新刊は『冷蔵庫で食品を腐らせない日本人』。 |
さあてと、マグロは貴重品になりますぞ。日本に大量輸出しておった台湾のマグロ船が今年5月には384隻中200隻以上が休業するという報道もされております。漁獲の低下と原油の値上がりで赤字なんですと。おまけに養殖に使う飼料代も大幅値上げで経営がうまくない。これまでマグロを食べなかった中国が最近では“爆食”状態になりだしたので、今後日本がいつまで買い続けられるやらわからんのです。 とは言へ、悩んでばかりではいられない。昭和10年代のレシピを探すと、ほんの少しの刺身で満足度の高い「マグロカクテル」というのがあったのだ。ひとつやってみまっしょ。 マグロの冊取り一人前50gを箸のように細切りにして、ケチャップとレモン汁で和えるというのが昭和10年代のレシピでした。今回は、その他にバジルソースやマヨネーズソースでも和えてみたです。これにタマネギやキュウリ、カイワレなどを加える。これで50gのマグロがとってもリッチな3色マグロカクテルになるのでした。これは酒の肴としてもよろしいが、もちろんごはんのおかずにもよろしい。そしてこのカクテル技は他の刺身にも使えるのであります。例えばカツオの刺身をマヨネーズわさび醤油で和えてみると、これがけっこうイケるのだ。白身魚の鯛やヒラメなどでしたらバジルソースがよく合うんです。少ないマグロをいかに美味しく食べるかという昭和10年代の食卓の知恵なんですね。 さて、せっかくですから、これをおかずに海老入りごはんをやってみましょか?今日は瀬戸内海で獲れた小海老を天日で干した「干し海老」を使った海老ごはんでいきまっす。研いだ米に粟を少々加えます。米一合に対して大さじ一杯の干し海老を加えて普通に炊飯する。これだけでプリプリした小海老の入ったエビごはんになるのです。エスニック風が好きな人なら、干し海老と一緒にカレーパウダーを小さじ一杯入れてみてくださいまし。まるでエビピラフみたいですぞ。 |
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【マグロのカクテル】 作り方 マグロ中トロ一人前50gを箸ぐらいの太さに切って3等分する。
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