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affインタビュー 第15回

森口 瑤子さん
魚河岸のぬくもりにふれて築地の本当の魅力に出会えました

映画『築地魚河岸三代目』で、小料理屋の女将役を演じる森口さんに撮影中のエピソードや、魚料理について聞きました。
森口 瑤子さん

森口 瑤子さん
Profile もりぐち・ようこ
1966年東京都生まれ。共立女子短期大学文学部卒業。84年に『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』でデビュー。以降、TVドラマや映画、舞台を中心に幅広く活躍。主な出演作に『やまとなでしこ』(2000/フジテレビ系)、『祖国』(05/WOWOW)、『半落ち』(07/テレビ朝日系)などがあり、「新日曜美術館」(NHK 教育)では司会も務めた。2001年、主演映画『UNLOVED』が第54回カンヌ国際映画祭でエキュメニック賞、金のレール賞をダブル受賞。

Information
築地魚河岸三代目
『築地魚河岸三代目』
出演/大沢たかお、田中麗奈、伊原剛志、森口瑤子、柄本明、伊東四朗ほか 監督/松原信吾 原作/はしもとみつお、鍋島雅治 脚本/安倍照雄、成島出 6月7日より全国ロードショー
 雑誌「ビッグコミック」で連載中の人気マンガ『築地魚河岸三代目』が映画化され、6月7日に公開される。持ち前の明るさと好奇心で“魚のプロ”を相手に成長していく主人公・旬太郎を演じるのは大沢たかお。旬太郎の恋人・明日香には田中麗奈が扮する。そして場外市場にある、「魚辰」スタッフ行きつけの小料理屋「ちあき」の女将・千秋役を演じるのが森口瑤子さんだ。

 インタビューの冒頭、魚はお好きですか?という質問をぶつけると、「実は、いままで魚料理はあんまり得意じゃなかったんです」と、所在なげな答えが返ってきた。

「仕事柄、ロケで地方に長期滞在することも少なくないんですが、来る日も来る日も魚料理というケースが多いんです。もちろん、それぞれにおいしい料理ばかりで、残さずいただくんですけど、何日も続くとやっぱり……。でもね、今回、千秋の役をいただけることになって、こっそり魚のさばき方教室に通ったんですよ。教室ではアジを三枚におろしたんです。ウロコとぜいごを取って、骨抜きできれいに骨を抜いて……きちんと習ってみると楽しいものだなって思いました」

『築地魚河岸三代目』では、原作・映画とも、主人公のモデルとなった元魚河岸三代目・小川貢一さんがアドバイザーとして参加。小川さんは築地に「千秋」と「千秋はなれ」という魚料理店を開店している。

「小川さんのお店にお邪魔したときに、教室に通っていたことを打ち明けたら、『次からは私が教えてあげます!』とおっしゃってくださいました。お店で魚河岸料理をいただいたんですが、これまで味わったことのないものばかり。とってもおいしくって、いつの間にか完食してました。この映画を機に、私も魚好きになっちゃいそうです(笑)。簡単でおいしい創作メニューもたくさんあるそうなので、今後、ぜひ教えていただいて、わが家でも作ってみようと思います」

 作品は、劇場公開を待たずにパート2の製作が決定。『男はつらいよ』『釣りバカ日誌』に続く看板シリーズの“三代目”として期待を集めている。原作は毎回、1つの食材をテーマとして取り上げ、そこに魚河岸らしい人情味のある人間模様をからめていく構成となっている。映画版でも、全国各地の地魚がストーリーの核となりそうだ。

「今回の撮影をしている最中から、シリーズ化の手応えは感じていました。次回作でも、おいしい魚がいっぱい登場するんでしょうね。でも、私は「ちあき」を守らなければいけませんから、きっと地方ロケはナ シかな(笑)。第1作では料理をつくる“フリ”ばかりだったので、パート2では、ぜひおいしい魚料理を食べたいですね」

 インタビュー当日は築地本願寺遷座350周年を祝う「築きな祭」が開催され、本願寺で行われた映画の完成披露試写会には、築地の魚河岸関係者ら多くの人たちが集まった。

「撮影で魚河岸の人たちとふれあう機会も多かったんですが、今の時代にこんな人情が残っているんだなぁと驚きました。言葉づかいは荒っぽいけど、楽しくてあったかい……築地の本当の魅力に出会えた気がします」

鵜澤昭彦=写真

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