ホーム > 報道・広報 > 2012年aff(あふ)2月号 > aff(あふ)バックナンバー > 08年6月号目次 > 特集1 クジラのはなし(5)
| 日本は南極海や北西太平洋などでミンククジラなどを対象とした調査捕鯨を行っています。 調査捕鯨は、何のために行っているのでしょうか?その内容について紹介します。 |
![]() クジラの目視調査
クジラの分布と資源量・回遊・移動・行動などを調べる目視調査。高い集中力と根気でクジラを発見し、その種類や頭数を目視によって調査します。
![]() クジラの体重測定
捕獲したクジラは専用のプラットフォームに載せて体重を量ります。こうした計測調査のほか、組織、器官、胃の内容物など、100項目以上の標本の採集、調査を行います。
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海洋生態系のバランスを守るため
最近、日本の調査捕鯨に反対する団体の過激な妨害活動が、各種メディアで報道されています。 そもそも、調査捕鯨は何のために行っているのでしょうか? 2050年には世界の人口が90億人を超えることが予測されている人類にとって、地球の4分の3を占める広大な海の有用生物資源を持続的に活用していくことは、食料確保の意味でも極めて重要な課題といえます。 クジラも貴重な食料資源のひとつであり、多くの国で今もクジラが食料として利用されています。 また、クジラは陸上の動物と同じく、海の中の生態系の一部を構成しており、クジラだけが極端に増えすぎれば、生態系のバランスを崩すことになってしまいます。 このようなことから、将来にわたってクジラを食料として持続的に利用していくための調査として調査捕鯨は行われています。 なお、国際捕鯨取締条約では、IWC加盟国の政府は科学研究のために捕獲調査を行うことを許可する権利を持っていることを定めています。また、調査によって得られた鯨肉などの副産物は無駄なく有効利用しなければならないことも定められています。 IWCも評価する日本の捕鯨調査
鯨類を、海洋生態系のバランスに照らして適正な水準に維持し、今後も持続的に利用していくためには、クジラの生態に関する情報収集が欠かせません。日本が行っているクジラの捕獲調査によって蓄積された科学的データとその研究分析は、やがて資源を枯渇させない持続的な捕鯨の再開につながるという意義があります。また、こうした調査は、人類がクジラのみではなく、すべての海洋生物資源を適正に管理しながら利用するための、大切な情報を提供するものです。南極海や北西太平洋の捕獲調査によって、クジラは各海域でさまざまな魚を食べているという事実も明らかになってきました。 鯨類の生態調査においては、日本は世界の最高水準にあると認められており、IWC(国際捕鯨委員会)の科学委員会も、日本の取り組みが着実に成果を上げていることを高く評価しています。 |

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Point 1
商業捕鯨モラトリアムの導入以降、多くの種類のクジラが増加の傾向を示しています。また、調査によりミンククジラなどの資源が十分活用できるほど豊富であることが確認されています。持続的捕鯨実現のために鯨類資源に関する科学的データの収集が不可欠です。 鯨類資源の動向を把握するため |
Point 2
野生動物は同じ種の中で、異なった繁殖場を持つ独立の集団をいくつか形成します。系群構造(その区分や分布など)を解明するには、遺伝学的情報、形態学的情報、生態学的情報などを収集・分析して総合的に把握する必要があります。 系群構造を解明するため |
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Point 3
海の生態系の中でクジラは頂点に位置し、プランクトンが魚に食べられ、魚はクジラに食べられるという食物連鎖の関係が成り立っています。海洋生態系の中でクジラだけが増加すれば、海洋生態系全体のバランスが崩れることになります。 競合の可能性を解明するため |
Point 4
長寿命で食物連鎖の頂点に位置するクジラを調査・研究することにより、海洋汚染状況などの海洋環境を知ることができます。また、それにより海洋環境の変化が鯨類に及ぼす影響をモニターできるとともに、海洋生物資源全体の管理にもおおいに役立つのです。 海洋環境をモニターするため |