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菊乃井主人 村田吉弘の「ほんまにうまいもん」 第2回

「じゅんさいと長いもの酢の物」

写真=鵜澤昭彦
「じゅんさいと長いもの酢の物」 <材料>(4人分)
じゅんさい200g、長いも4cm、穂じそ8本、わさび適宜

(合わせ地)
だし300cc、酢20cc、薄口しょうゆ10cc、みりん10cc、すだちの絞り汁少々

<つくり方>
  1. 合わせ地は、すだちの絞り汁以外の材料を鍋で一度沸かす。冷めたらすだちの絞り汁を加える。
  2. じゅんさいは水で洗い、ざるで水気を切ってボウルに移しておく。
  3. 長いもはスライサーで千切りにし、水にさらしておく。
  4. 器にじゅんさい、長いもを入れ、合わせ地を注ぎ入れて穂じそ、わさびをあしらう。

何年か前に、NHKの『課外授業ようこそ先輩』という番組で、母校の小学校の児童を相手に料理の授業をしました。

まず、1本のキュウリを取り出し、「これが料理だと思う人!」と訊いてみると、誰ひとり手を挙げません。つぎにキュウリをパキッとふたつに折って「じゃあ、これは?」と訊くと、やはり誰も手を挙げない……そこで私は皿を取り出し、先ほどふたつに折ったキュウリをのせてパラパラと塩をふりました。「これならどうや?」と訊くと、今度は、ほぼ全員の手が挙がりました。

この授業を通じて私が子どもたちに伝えたかったのは「食材は、作り手が食べる人に思いを馳せたときに、初めて料理になる」ということ。夏の暑い日に「何にもありませんけど」と出される、冷たく冷やしたトマトやキュウリは、それだけで立派な料理だと私は思います。今回の料理も、冷たく冷やしてどうぞ。

村田 吉弘さん
Profile むらた・よしひろ
1951年、京都市生まれ。料亭「菊乃井」三代目。テレビ、雑誌、書籍出版などを通じて京料理を広めることに努める一方、本物の日本料理を世界に広めることをライフワークに、多方面にわたって活動を続けている。また、「NPO日本食レストラン海外普及推進機構(JRO)」の副理事長としても活躍中。

「菊乃井」ホームページ
http://www.kikunoi.jp/

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