【affラボ】 「ざる」が食べたくなる夏に とれたての新そばを提供できる「春のいぶき」
affラボでは、暮らしに役立つ農林水産分野の最新の研究成果を紹介します。
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今年2月に品種登録出願したばかりの春まき用のそば「春のいぶき」。消費量の多い夏にとれたてを提供できる。
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6月20日、豊後高田(ぶんごたかだ)市で、収穫したばかりのそば「春のいぶき」の試食会が行われました。とれたて、打ち立てのそばは「香りも高く、味も良い」と、試食した人たちは絶賛!「春のいぶき」は、農研機構九州沖縄農業研究センターが今年2月に品種登録出願した、春まき専用の新品種です。
九州のそば栽培は、8月から9月に種をまき、10月以降に収穫していましたが、台風の影響で生産が不安定でした。また、そばの消費量は夏にピークを迎えますが、国産のそばの多くは秋に収穫するため、夏にとれたてのそばを食べることは難しいのが現状です。
そこで、九州沖縄農業研究センターは、3月下旬から4月上旬に種をまき、5月下旬から6月中旬に収穫する新品種の育成に2001年から挑戦してきました。これまでも一部の農家が春まきのそば栽培を試してきましたが、従来の品種を春にまいても収穫量がとても少なく、北海道や長野の春まき用の品種を九州で育てると、収穫前の雨で茎に種がついたまま発芽してしまうという問題がありました。
「春のいぶきはこれらの問題点を解決し、これまでの品種より収穫も多く、味の良いものとなりました。農家の安定収入にもつながり、また、需要が増える時期に国産の新そばを出荷できるメリットは大きい」と、同センターの原貴洋研究員は話します。自治体や飲食店、物産館などが協力して、新しい特産品づくりや観光振興への取り組みが始まっています。
花が咲いた「春のいぶき」の畑 2008年5月(写真提供:九州沖縄農業研究センター)