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Profile たかはし・ゆきお
1968年、横浜市生まれ。ダロワイヨ、帝国ホテルなどでの勤務を経て、99年「ブーランジェリー ブノワトン」開業。現在、ブノワトン・ジャポングループ代表取締役社長 |
国産小麦はパンづくりに向かない…長い間、これが製パンの世界における常識でした。僕がパンづくりを始めてからも、関係者は口を揃えて「パンには輸入小麦」と言っていました。果たして本当にそうなのか?僕は試行錯誤の結果、国産小麦でおいしいパンが焼けることを確信しました。私の店に多くのお客さんが繰り返し足を運んでくださることが、なによりその事実を証明しています。 確かに国産小麦は外国産に比べてたんぱく質が少ないため、コクやなめらかさを出しにくい。しかしその一方で、でんぷんの質が良いので香ばしさは抜群なんです。国産に足りないコクは、石臼でていねいに挽き、粒を粗くすることで補うことができる。要は、国産小麦に適した製パン技術さえ確立できれば、おいしいパンが焼けるんです。 僕が国産小麦にこだわる理由の一つは「日本人なんだから、日本の小麦を食べようよ」という、極めてシンプルなものです。 小麦価格の高騰で、国産小麦を見直そうという機運は高まりつつあります。これを好機としていけたら…僕はそう願っています。 |