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菊乃井主人 村田吉弘の「ほんまにうまいもん」 第4回

「とうがんとお揚げさんの炊いたん」

加藤タケ美=写真
「とうがんとお揚げさんの炊いたん」 <材料>(4人分)
とうがん400g、油揚げ1枚、昆布10cm、煮干し20g、水1500cc、濃口しょうゆ100cc、みりん100cc、おろしショウガ少々

<つくり方>
  1. とうがんは薄く皮を剥き5cm×5cm×高さ3cmに切り、熱湯で柔らかくなるまで下ゆでをする。
  2. 油揚げは縦4等分に切り、それをさらに三角形になるように半分に切る。
  3. 鍋にすべての材料を入れ、煮汁がほぼなくなるまで約20分煮る。
  4. 器に盛りつけ、おろしショウガをあしらう。

とうがんは、夏の京料理には欠かせない食材。夏に収穫されるのに「冬瓜(とうがん)」とはこれ如何(いか)に?

とうがんは日もちするため、冷暗所で保存すれば冬まで食べられる、というのが、名前の由来のようです。

料理屋では、皮の青みを生かしてさっぱりと炊き、見た目にも涼しげな料理に仕上げます。でも、私がほんまにうまいと思うのはこの炊き方。昆布とだしじゃこを使い、うま味をたっぷりととうがんに含ませることで、ごはんのおかずにぴったりの一品ができあがります。

とうがんやスイカのように、地上にあって大きく実を成す野菜は、「陰」の食材。体を冷やす効果があるため、夏場の体においしく感じられるのです。

お揚げさんと一緒に炊けば、お揚げさんがとうがんのうま味を含んで、さらにおいしく食べられます。私にとっては「夏のおふくろの味」です。

村田 吉弘さん
Profile むらた・よしひろ
1951年、京都市生まれ。料亭「菊乃井」三代目。テレビ、雑誌、書籍出版などを通じて京料理を広めることに努める一方、本物の日本料理を世界に広めることをライフワークに、多方面にわたって活動を続けている。また、「NPO日本食レストラン海外普及推進機構(JRO)」の副理事長としても活躍中。

「菊乃井」ホームページ
http://www.kikunoi.jp/

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