ホーム > 報道・広報 > 2012年aff(あふ)5月号 > aff(あふ)バックナンバー > 09年1月号目次 > 特集2 季節の食材まるかじり 第6回(1)
| 大根と聞いて、思い出すのはどんな味でしょうか。出汁が染みこんだ煮物、焼き魚に添えられた大根おろし、鍋の具材としても欠かせません。1年でもっとも寒くなるこの時期、あらためて大根を味わってみませんか。 |
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地域性豊かなダイコンを楽しむ。
大根は世界的にも歴史の古い野菜です。「ピラミッドの表面には労働者にダイコン、タマネギ、ニンニクを支給したとの記述がある」と、古代ギリシャの歴史家ヘロドトスが書き残しているほどです。地中海沿岸から中央アジアが原産地とされるダイコンが、中国を経て日本にやってきたのは8世紀ごろだといわれています。 江戸時代に入り、呼び名も現在と同じ「ダイコン」となり、日本中に普及しました。現在、ダイコンの収穫量は約163万トン(平成19年産)と、国内で最も多く栽培されている野菜のひとつです。 長い歴史を通じて、それぞれの地域でさまざまな独自の品種が生まれました。関東ローム層のやわらかい土壌で育つ練馬大根は長い尻細りの形に、近畿地方の粘土質の土壌で育つ聖護院大根は丸くなります。また、世界一大きいことで知られる桜島大根は、桜島火山の砂礫土だからこそ育ちます。世界一長いとされる守口大根も、木曽川流域の細かい砂地で栽培されています。そして、それぞれの地域で、さまざまな郷土料理の材料となりました。もっとも特徴が現れているのが、漬物かもしれません。 たとえば、干したダイコンを米ぬかと塩に漬け込んでつくるたくあん漬けは、江戸時代初期に沢庵禅師が考案したとされ、江戸を中心に全国に広まりました。その後、北は秋田のいぶりがっこから、南は鹿児島の山川漬まで、日本中にさまざまなバリエーションが生まれました。 沢庵漬けに最適なダイコンは、東京の練馬大根だと言われています。東京の都市化により、練馬区内での栽培が難しくなった後も、漬物用ダイコンの王様といわれています。 ダイコンは冬の食卓にはかかせない食材です。寒い夜には、ふるさとのダイコンの味を思い出してみませんか。 |
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桜島大根
![]() ギネスブックに認定された世界最大の大根。大きなものは30キロほどになる。
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練馬大根
![]() 白首ダイコンの代表格。徳川綱吉が紀州から種を取り寄せて作られたのが始まりとされる。
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ラディッシュ
![]() 3週間ほどで収穫でき、二十日大根ともいわれる。ヨーロッパ系のダイコン。
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聖護院大根
![]() 古くから京都市の聖護院地域で栽培されていた丸い大根。大きさは約1キロ。
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辛味大根
![]() 強い辛味が特徴で、そばの薬味として人気、そばの産地、信州にはさまざまな地大根がある。
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黒だいこん
![]() ヨーロッパではサラダ用などに使われるダイコン。他に灰色や褐色のものもある。
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いぶりがっこ
![]() 秋田県の漬物。ダイコンをいろりの上で燻してから、たくあん漬と同様に米ぬかと塩で漬け込む。
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たくあん漬
![]() 干し方などが地域によって差があるが、江戸時代に練馬が主産地となった東京沢庵が中心。
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べったら漬
![]() 浅く塩漬けしたダイコンを、米麹に漬けた甘い漬物。日本橋のべったら市も有名。
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千枚漬け
![]() 京都の聖護院かぶらを使ったものが有名だが、ダイコンの千枚漬けも。
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ゆず大根
![]() 冬の京漬物のひとつ。大根の浅漬けに、ゆずを添えたさっぱりとした味が特徴。
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奈良漬け
![]() 野菜を酒粕で漬けたもの。樽の一番外側には世界一長い守口大根を漬けた守口漬けも。
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