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魚柄仁之助の「もったいなくない食生活」 第10回

安くてカンタンなのにとてつもなくウマい!「ベーコン白菜煮」


魚柄 仁之助さん
Profile うおつか・じんのすけ
食文化史研究家。1956年、福岡県北九州生まれ。大学で農業を学び、その後バイク店を18カ月間、古道具店を10年間経営。以後、健康的で無駄のない食生活を提言し続ける。『冷蔵庫で食品を腐らす日本人』『うおつか流 大人の食育』など著書多数。最新刊は『食べかた上手だった日本人』。
台所裏宝顧問五百題

昭和10〜14年ごろの料理にちょくちょく登場する料理でして、実に簡単なのです。なにせ白菜とベーコンを重ねて煮るだけ。ベーコンの塩味で十分に味がつく。ウチでは写真のような小ぶりの土鍋でつくり、お酒のアテにしておるのです。このベーコン白菜煮をおかずに酒を呑み、シメは麦トロ飯に行くんですなぁ。

天然の自然薯なら粘りも強いが値段も高い。安い栽培ナガイモは粘りが弱いので味噌を加えてすり鉢でするのです。こうするとナガイモもねっとりとして旨味も増すのでした。こいつを麦飯にドバッとぶっかけて食べるんですが、この麦飯、米と押し麦だけでなくハトムギを加えるとよりおいしくなるのです。米、押し麦、ハトムギの割合は6:3:1ぐらいがよろしいようです。これくらい麦を入れるとごはん自体が若干パサついてくる。だからこそドロリとしたとろろ芋が良く合うんですね。ヤマイモをたっぷりかけることで消化吸収も良くなるんですって。

今日も今日とて、撮影後に、この写真のベーコン白菜煮をハフハフ食べておりました。そしてシメは何たってこの麦トロ飯と来るのですが、ここで“必殺汁かけ麦トロ飯”が登場するのです。

白菜+ベーコン+水を煮たワケだから当然煮汁がたっぷり残る。当然ダシがきいておる。麦トロ飯にぶっかける。こいつぁウマイ! !日本人ならやっぱ汁かけ飯ですなあ。

このベーコン白菜煮をちょいとアレンジしたのが「チーズはさみ蒸し」。白菜の上にピザ用チーズ、ベーコン……と重ねる。白菜は切らずに使う。この重ねたのをフライパンに乗せ、お酒をお玉に1杯ふりかけ、ふたをして中火で7〜8分蒸すと、何ともウマイ蒸し物となるのです。

本日、ウチの同居人の弁当がこの重ね蒸しなの。煮込みと違って汁気がないからお弁当向きなんですなあ。1人前につき薄切りベーコン3枚あれば十分にうまいのです。

ベーコン白菜煮 【ベーコン白菜煮】
材料(1人分)
白菜1/4個、ベーコン50g 、ヤマイモ1/4本、味噌適宜

作り方
  1. ざく切りにした白菜を鍋に敷き、その上にベーコンを並べ、その上にまた白菜、ベーコンと重ねる。
  2. 鍋の八分目まで水を張り、ゆっくりと煮込む。
  3. すりおろしたヤマイモに味噌を少量加えてすりあわせる。
写真=加藤タケ美
陶器作成=堀込和佳

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